暴君恐竜の、深い内面を表現した絵本〜ぼくにもそのあいをください

2018.03.27 (火)

 

主にティラノサウルスが主人公のこの絵本は、ファンが多いのではないでしょうか。時代背景は恐竜時代です。荒くれ者として知られ、暴力的な性格のティラノサウルスと、トリケラトプスやプテラノドンなど、他の恐竜との関わりを描いた絵本です。シリーズになっており、10冊ほど出ているようです。

 

 

私は最近、初めて読んで、いい意味で裏切られた作品です。感動でした。

 

 

内容を読むまで、この作品に対する予備知識はまったくありませんでした。なんとなく、本屋さんに陳列してあるのを見た記憶はあったのだと思います。ですが早計にも、絵から「面白そうじゃないな」と考えていまして、手にとって読むまでには至りませんでした。

 

 

ですがこの間、子どもに読み聞かせる機会がありました。子どもが学校の図書館から借りてきており、この絵本がランドセルの中に入っていたのです。寝る際に私が「今日これ読む?」と子どもに聞くと、「読んで」と返ってきたので、読み聞かせました。

 

 

その時もまさか感動ものの内容だとは思わず読み始めたのです。中を開くと、紙面に広がる小さい字が目に入ってきたので、「以外と字が多いな」と思いんがら読んでいきました。絵からは、「暴力的なティラノサウルスが暴れて悪者をやっつける内容かな」などと想像していたのだと思います。

 

 

ですが、どうやら登場するトリケラトプスの子どもの様子がおかしい。「主人公のティラノサウルスが暴れて終わるだけの薄い内容ならば、こうはならない」などと思って読み進めていったら、以外にも、暴力的なティラノサウルスの内面が変化し、深い優しさをみる展開になってしまいました。

 

 

絵本を読み終わって、話の展開に「本当かよ」と思いました。子どもに読ませる絵本で、ここまで深い内面を描く作品に私はなじみがありません。今までこの絵本の素晴らしさを見抜けなかった自分の至らなさを感じました。泣けてくるテレビドラマ並みの深さを、読んでいる側に語りかける絵本です。この深さを、薄い絵本に詰めているのが素晴らしいです。

 

 

子どもに聞いたら、子どもはこのシリーズを以前から知っており、すでに何冊か学校で読んでいるとのこと。なんとなく子どもに先を越された感じです。本との出会いは人生を変えますが、こんないい本に自分より先に出会っている子どもに成長を感じました。

 

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