非行を防ぎ、素直な子どもへ

「なぜ子どもは非行に走るのですか？」

「非行の原因はなんですか？」

子どもたちが非行に走る原因は様々です。各地域、各家庭によって事情があり、様々な原因が考えられます。一つの犯罪に複数の原因があるでしょうし、それら原因が複雑に絡み合って表に現れるのが犯罪や非行です。しかし、私が実際に犯罪の現場で感じる原因の１つに、特に中学生や高校生は「反社会的な考えに対する憧れ」があります。

「皆やってるって言うし。」

「俺だけダサい奴だと思われたくない。」

「不良に憧れがある。」

「真面目な奴だと思われたくない。」

もちろんこの様な考えは、犯罪や非行を行った子どもらが直接言うわけではありません。私が何か聞いても彼らは「別に。」等と曖昧な返答をするだけです。しかし、彼らの周囲を気にして突っ張った態度に接すると、「反社会的な考えに対する憧れ」を背景に感じるのです。

「反社会的な考えに対する憧れ」は、男の子だけのものではありません。女の子でも

「オクレてると思われたくない。」

「真面目な子に思われたくない。」

という思いがあるでしょうし、大人でもチンピラ風の格好をした者や、周囲を威圧するような態度をした者はたくさんいます。

しかし中学生や高校生はまだ世間も狭く、多感で、影響を受けやすい時期です。大人にある、会社員としての責任、一家の大黒柱としての責任等もありません。なのでより「反社会的な考えに対する憧れ」に影響を受けている様に感じます。