「ない仕事」の作り方 〜 非行や子育てについて考えるブックレビュー

2016.04.26 (火)

 

 

この本は、テレビでも見かける著者の仕事術を紹介する本です。

 

マイブームやゆるキャラなどは、どういう経緯で生まれたのか。その時どういう戦略をとったのか。どうやって社会に広まったのか。著者は普段、どんな事を考えているのか。著者の仕事に対する考え方はどんなものか。著者はそのセンスをどうやって磨いたのか。これから著者は、どんな事をしようとしているのか。

 

「う〜んマンダム」や駐車場の「空あり」に価値を見出すなど、本を読んでいるだけで、のどから笑がこみ上げてくる本です。面白いだけでなく、ためになる本でもあります。「そこがいいんじゃない」という発想には私自身、ずいぶん救われました。ほとんどの悩みがリセットされた感覚です。

 

以下読書メモです。

 

好きだという強み。そして事情を知らない強み。このように、私の仕事は「あったらいいな」という気持ちで始まるのです。自分が「あったら絶対買う」と思えるかどうか。難しい会社の事情や、それがヒットするかどうかなどは、どうでもいいのです。

 

第一印象が悪いものは、「嫌だ」「違和感がある」と思い、普通の人はそこで拒絶します。しかしそれほどのものを、どうやったら好きになれるだろうかと、自分を「洗脳」していくほうが、好きなものを普通に好きだと言うよりも、よっぽど面白いことになる。

 

大事なのは行動で、最初は偽善でも演技でも構わない。

 

皆さんも会社で仕事がつらいときや、家の家事が大変なときなど、「会議プレイ」「残業ブーム」「ゴミ捨てプレイ」などと心の中でつぶやいてみてください。

 

仕事を得るためには、そのときすぐに結果がでなくても、いつまでも飽きずに言い続けることが大切なのです。

 

「高い敷居」や「暗黙の了解」といったものを取り除きたい。そんな思いも私の「ない仕事」のモチベーションのひとつになっているのかもしれません。

 

私の「したい仕事」は世の中にはどうやらない。だったら自分で作るしかない。しかしそこで自己主張してしまうと、世の中からすぐに「必要がない」「欲しくない」と気づかれてしまう。そこで自分を消し、あたかも「なかったもの」が流行っているかのように、主語を変えてプレゼンしてみる。すると、人々は「流行っているのかな?」と、ようやく目を向けてくれる。

 

私はあるとき、そんな般若心境の真髄を、街中のなんでもない看板に見つけてしまいました。駐車場にあったこんな言葉です。 「空あり」。 空きがある。「ないもの」が「ある」。これほど簡潔に般若心境を言い得た言葉はほかに知りません。

 

何かを見たり聞いたりしたときに、すぐに好きか嫌いかを判断できるものは、そこで終わりなのです。好きなのかきらいなのか自分でもわからないもの。違和感しか感じないもの。言葉では説明できないもの。私はそういったものに、グッとくるのです。

 

就職や転職の面接をうけるという方は、「面接=接待」だと思って挑んでみてください。

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