なぜ警察の交通取り締りは必要なのか

2018.01.30 (火)

運転していると、道路で取り締りをしている警察を時々見ますよね。彼らは、幹線道路の脇に立って、目の前を走る車を見ています。その警察官を通り過ぎてもっと車で走って行くと今度は、実際に車を止めている警察官を見ることができます。おそらく始めの警察官が交通違反をチェックして、後の警察官が実際に交通違反の車を止めるのでしょう。

 

 

テレビの警察24時でもそうですが、交通取り締まりをする警察官に対してドライバーが食って掛かるのは、世の常だと思います。誰でも車を運転しているだけで違反金なんて払いたく無いでしょうし、「自分の運転が間違っている」なんて突然、警察官から言われたら、頭にくるでしょう。

 

 

食って掛かるドライバーがいうセリフの多くは、「交通取り締まりなんて意味のないことをするな」でしょう。「物陰に隠れてチェックしていないで警察の姿を見せればいいじゃないか」「一時停止も、侵入禁止も、警察の姿を見れば誰もしないんだから、コソコソ取締なんかするな」と、ドライバーは誰しもが思うのではないでしょうか。

 

 

でも交通取り締まりは、絶対に必要なんです。なぜか。それは、人間は「易きに流れる」からです。

 

 

警察官が見えていれば、確かにドライバーは交通違反をしません。携帯電話もしないし、一時停止では止まるし、侵入禁止は入らないでしょう。ですが警察官がいないと分かると、みんな楽な運転をしてしまうのです。視界から警察官が消えた途端、携帯電話を取り出すし、一時停止では停止しないし、侵入禁止も関係なくなるのです。

 

 

抜き打ちテストと同じなんです。あるとわかっているテストのために勉強していい点数をとっても、その生徒の普段の実力はわかりません。人間は易きに流れるので、罰を下す監視者がいないとすぐに楽な事を始めるのです。

 

 

取り締まりのためにコソコソと隠れないと、ドライバーは誰も普段どおりの運転なんてしません。警察官の前でだけ模範的な運転をしても、一過性で終わってしまいます。普段ずっとしている運転を見て、それに対して判断を下すのが取り締まりなのです。

 

 

抜き打ちでテストを行い、違反行為をしているドライバーには違反金を払ってもらい、交通違反をしないための抑止とします。それで交通違反が減り、交通事故の少ない社会が生まれ、治安も良くなる。そのための交通取り締まりなのです。

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