子どもの非行を防ぐ抽象化思考の、おさえておきたい性質とは(7、一人の人間でもTPO次第)

2018.08.04 (土)

具体と抽象について話して来ました。「具体」と「抽象」という世界があって、見える人と見えない人に分けられると。具体しか見えない人がいる一方で、具体と抽象の両方の世界を見えている人がいる、ということを話して来ました。

 

 

では世の中の人は、見える人と見えない人に分けることができるのでしょうか。一本の線を引いて「見える人はこっち」、「見えない人はこっち」と、人という個体を線を挟んで一人一人分けることは、可能なのでしょうか。

 

 

実は不可能なんです。抽象の特徴は、曖昧であることです。線は引けません。ここでもはっきりと分けられるものではないのです。はっきりとした線を引いて二つに分ける行為は、具体の視点で得意なことです。抽象的に見ると、抽象的な人は「誰、誰」と明確に選別できないのです。

 

 

というのは、人間一人一人の中にも、具体レベルしか見えない分野と、抽象的なレベルも見える分野があります。何もかも得意なパーフェクトマンと、何もかも不得意なダメダメ人間に、人間を分けられないのと同じ様なものです。人それぞれ得意な分野と不得意な分野がある様なものです。

 

 

例えば私は「人間関係」「社会」という中では、一歩引いて考える方だと思います。決して「オレがオレが」という態度をとってはいないと思います。ですが、いつも一歩引いて考えられているかというと、そうではないはずです。

 

 

周りが見えなくなって、主観中心になっている分野はあるはずです。具体レベルの視点しか持っていない分野は、意識できなくとも必ずあるのです。例えば、おそらく運転がそうなのでないかと思います。世の中のほとんどの男性は「自分は周りよりも運転がうまい」と思っているそうですが、私も実は、自分が「周りよりも運転がうまい」と思っている方なのです。

 

 

ですから、運転していても、なんとなく自分の運転が優れている様に思えます。ですが論理的に考えて、そんなことは決してないはずです。何より自分は車が好きではないのですから。自分よりも運転にエネルギーや愛情やお金をつぎ込んでいる人はたくさんいます。ですから、私が「自分は運転がうまい」と何と無く思っているのは、周りが見えていないということなのでしょう。

 

 

さらに、一人の人間でも見える分野と見えない分野があると言いましたが、これはもっと複雑です。その分野すら、状況によって違うのです。見える分野と見えない分野が、時間や場所やコンディションなどによって、複雑に変化するのです。

 

 

これに最も影響を与えるのは、おそらく感情でしょう。感情が高ぶっているときは、いかに仕事ができる人でも周りが見えなくなります。こんなときは、弘法も筆を誤るのでしょう。さらに、落ち着いているときは普段見えなかったものが見えることもあるのでしょう。普段、あまり目立たないスポーツ選手が、うまく落ち着いてプレーすれば、普段より周りが見えるのだと思います。

 

 

この様に、人という個体で、抽象の視点を持っている人と持っていない人と分けることはできません。現実はもっと複雑です。抽象の視点を持っている分野もあるし、持っていない分野もあります。さらにこの分野というものが、状況によって流動的に変化するのです。

 

 

職場に仕事ができる上司がいたとして、その上司が全ての分野でパーフェクトな存在かというとそうではありません。得意な分野と不得意な分野があるのです。常に広い視野を持って客観的に物事を判断してくれる同僚がいたとしても、その時々の感情によって、視野は狭くもなるし、広くもなるのです。

 

 

「抽象の世界が見える」とか「具体の世界しか見えない」というのは結構、複雑です。一本の線で簡単に分けられるものではないのです。

 


 

 

 

 

プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。

 

 

非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

 

子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。

 

頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。

 

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