子どもの非行を防ぐ抽象化思考トレーニング(その2、常識だと思わない)

2018.07.27 (金)

普段の生活の中で、「そんなの常識なのにどうして誰もわからないんだろう」「そんなの当たり前なのに、なぜあの人は理解できないんだろう」「決まり切ったことなのに、なんて世間知らずなんだ」と感じる事はないでしょうか。

 

 

職場でも「そんなの社会人として常識だろう」とか「どうしてそんな当たり前のことがわからないんだ」という言葉がよく聞かれまます。実際に口に出して言うまでしなくとも、「世の中には常識がなかったり、当たり前が通じない人が多すぎる」と、感じてはいないでしょうか。

 

 

 

もしそうなのであれば、あなたは視野狭窄に落ち入っているのかもしれません。自分中心となり、周りが見えていないのかもしれません。世の中で多く言われている「常識」というのは、ごく狭い範囲の中でしか通じないものがほとんです。

 

 

 

・箸は右手で持つ

・朝のあいさつは「おはよう」と言う

・服を着て外出する

 

 

 

一見、当たり前のように思えることですが、どれも前提条件がつきます。「現代の日本においては、」という前提条件です。日本と違う文化を持った、例えばアフリカで生活する人たちに対して「箸は右手で」と言ったところで通用しません。英語圏で朝のあいさつは「グッド・モーニング」でしょう。文明を持つ以前の昔の人に向かって「外出時は服を」と言っても相手にされないでしょう。

 

 

 

ほんの30年前には、携帯電話も存在しませんでした。それが、肩に掛けて持ち運べる電話が世に出てきて、手に収まるガラケーが出てきて、インターネットと繋がったスマートフォンが出てきたのです。今の時代、スマートフォンを知らない人がいないのは「当たり前」で、肩に掛けるような大きな電話を持ち運んでいる人は「非常識」と思われるでしょう。

 

 

 

ですが「当たり前」や「常識」というのは、前提条件次第でいくらでもくつがえるものです。時間や場所が変わればいくらでも「当たり前が通じない人」や「非常識な人」は存在します。世の中に正解はありません。条件次第で、いくらでも正解にもなり得るし、不正解にもなり得るのです。

 

 

 

何かを常識だと思ったり、当たり前だと思ったり、当然の事だと思うことは、具体レベルでしか物事を見られていない結果です。具体化とは線を引く事でもあります。線を引いて手を加えられないものだと神聖視してしまう事です。

 

 

一歩引いた「そもそも」の視点が抜けており、視野狭窄に陥っている典型とも言えます。常識だと思ってしまっては、常識だと思って引いた線の中でしか物事を考えられません。引いた線自体を疑う事。そもそも常識だと思って引いた線は正しいのか。引いた線は正しいのか。

 

 

「常識」という言葉は、説明できない事柄に対する逃げ口上でしかありません。物事を深く考えず、具体レベルの視点しかない人は、よくこの常識という言葉を使います。「何でそうなんですか?」と聞かれて「それが常識だから」「そんなの常識だよ」という人は、なぜそれが必要なのかまで考えられないのです。

 

 

常識という言葉を使わないことは、抽象化思考を促すトレーニングになります。常識という線に縛られた、狭い範囲しか見えない視点から抜け出し、一歩引いた視点を得るために、常識という言葉を使わないことが有効です。一歩引いて「そもそも」の視点から考えること。あらかじめ決まっていると思われる部分から脱し、上から全体を眺める視点を持とうとすること。それは抽象化思考を促すかっこうのトレーニングとなります。

 


 

 

 

 

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