人間関係でイライラするのを抑えるには
警察官をやってきて、イライラする人や、コミュニケーションが下手な人、よく周りとトラブルを起こす人なんかに囲まれて仕事をしてきました。警察官っていうのは、そんな怒りの中で仕事をする仕事なんです。レストランの店員さんであれば、食べ物を食べに来る人に囲まれて仕事をしているでしょう。家電量販店の店員さんであれば、家電を買いに来た人たちに囲まれて仕事をしているでしょう。警察官は、コミュニケーションが下手なよく怒る人たちに囲まれて仕事をするものなのです。
人間、イライラするポイントはたくさんあると思います。実に様々なことでイライラさせられます。電車が遅れたり、仕事で思うような成果が上がらなかったり。でもその基本にあるのは何なのかというと、人間関係です。世の中に星の数ほどあるイライラの、その根本にあり、すべてのイライラに通じるイライラ。キング・オブ・イライラは、人間関係なのです。何年か前のベストセラー「嫌われる勇気」でも「悩みはすべて人間関係だ」と述べられていました。というのも、無人島に一人自分がいるような状況では、悩みは発生しようもありません。世界にいるのが自分一人では、何もイライラすることはないでしょう。イライラのその根本にあるのは、人間関係なのです。
「警察官っていうのは、犯罪者と接するしごとだ」というのは、だいたい想像がつく人が多いと思います。で、実際には、犯罪者予備軍です。接するのが多いのは、まだ犯罪者にはなっていない犯罪者予備軍が多いです。というのも、犯罪者として検挙したりするのは、接する人たちの中の、ごくわずかの何割しかないからです。犯罪者予備軍のピラミッドがあって、その上位のごく何割。一番上の2〜3段の石。それが犯罪者になるのです。犯罪者の周りには、実際に犯罪者にはならない予備軍がたくさんいる、ということです。
その予備軍も含めて、犯罪者はすべて、コミュニケーション下手です。コミュニケーションが下手な人が集まっているのが、この犯罪者や犯罪者予備軍のピラミッドである、と言えるでしょう。
というのも、「コミュニケーション下手な結果、うまくいかないことがある」というのが積み重なる結果、ラインを超えて犯罪者となるのです。「コミュニケーション下手な結果、うまくいかないことがある」というのは、イライラしていて、ピラミッドを作っている最中のことです。イライラのピラミッドが作られていって、最後には犯罪者となるのです。
だから、犯罪者とならないためには、イライラをなくすことが必要なのです。人間関係をスムーズにすることが、犯罪者を作らない方法なのです。で、これは世界平和のような大きい世界観にもつながりますよね。相手のことを気遣う優しい人で世界が満たされれば、世界が平和になることは誰もが予想がつくと思います。イライラをなくすっていうのは、世界を救うことでもあるんです。
人間関係でイライラするのは、コミュニケーション上でのギャップに気づいていないからです。ギャップというのは、自分と相手との間でのギャップです。コミュニケーションは、「自分」とその周りにいる「相手」もしくは「相手たち」との間にあるものです。「相手」は「相手」であり、決して「自分」と同じではありません。当然、ギャップがあります。「自分と同じだ」と思っていたのでは、すれ違いが怒って当然です。そのことをコミュニケーションの中で忘れていたり、忘れようとしたりしているので、コミュニケーションギャップが起こるのです。
このコミュニケーションギャップに気づくことが、まずは大事なのです。「自分は自分、相手は相手」であることに気づくことが、はじめの一歩であってファーストステップなのです。人間は驚くほど、自分が思っているよう理もはるかに自己中な生き物です。自分が思っている自己中であること以上に自己中なのです。まだまだ自分が気づいていない自己中な部分があります。人間が知っている宇宙に限界があるように、自分が気づいている宇宙にも限界があります。なのに、「自分が知っている宇宙がすべてだ」と勘違いをしているから、ギャップが起こるのです。
このギャップを認識することが、イライラを無くし、世界を平和にします。
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