育児を楽にするには距離を置くことであって、そのためには書くことだ
生後5ヶ月の男の子を殺したとして、神奈川県警が35歳の母親を逮捕したという。母親は容疑を認めており、育児に悩んでいたとか。さっきニュースで見た。
僕は男なので、女性の悩みについてどうこう言える立場にないのは間違いない。自分自身、子育てをしているが、家族に満足のいく生活を提供できているかというと決してそうではないので、子育てについて上から意見が言えるほどの者でもない。
けれど悩みという人類共通の敵の対処法については、僕の意見も参考程度になるのではと思う。もちろん、僕の経験が答えのすべてだ、なんて言うことはできないけれど、数ある対処法のうちの1つとして拾ってもらいたい。
僕は、悩みについては一歩引いた態度が一番効果があると思っている。どういうことか。悩みを深刻に考えることが、悩みを大きくして調子づかせることになる。いじめっ子と同じ。相手はこっちが卑屈になるほど勢いがつく。消極的になってはならない。嘆かわしく思ってはならない。常に攻めの姿勢。「大したこと無い」とか、「なんだそんなもんか」と思わなくてはならない。
難しいところで、悩みが大きいからこそ卑屈になって対処に困るのだけれど、悩みへの一番の対処は、胸を張ることなのだ。
では現実的にどうすればいいのか。ただただ根性だけで、どこかのプロレスラーのように「気合いだ!」と言っていても、相手は小さく見えない。どんな対処をすればいいのか。
それは、悩みを調べることだ。勉強して悩みについての全貌を明らかにする。そうすると、「大したこと無い」と思えるようになる。「大したことない」と思う心構え。それと相手を調べる勉強。どちらも同時に必要である。
悩みに対して「敵わない」と思っていては、勉強する気にもならない。勉強しなければ、相手の全貌もわからない。「敵わない」と「わからない」の二重螺旋構造で、どんどん下に引きづられるばかり。悩みを調子づかせるだけだ。
視野を広げるような趣味を持つのがいい。僕は本を読むのが基本だと思っている。どんどんどんどん、関係の無いと思えないようの本も読んでいこう。本を読むと、芋づる式に興味が広がっていく。本を一冊読めば、その本の中で紹介されていた本が気になりだす。著者が勧めている本も気になりだす。読んでいる本を理解するために、他の本も読まなければならないことに気づく。本に対する興味の連鎖である。
要は、自分の中で繋げられればどんな本でもいいのだ。他人にはわからなくても、著者の意図とは違っていても、自分の中で「あ、これは役に立つ」と思えればいいのだ。そういう意味では、読む本に縛りはない。エンタメ小説でもいいし、マンガでもいいし、雑誌でもいいし。最終的に、悩みに立ち向かうだけの前向きさ、気の大きさを得られればどんな本でもいい。
それと、本を読む際には自分が文章を書くことがアクセルになる。ブログでもいいし、日記でもいいのだけれど、自分で文章を書くと、読書の効果が二倍になる。より積極的に本を読むようになる。書こうとすることは、持っているものを吐き出す行為に他ならない。吐き出すものは持っているものでしかない。吐き出すものがなくなれば入れたくなる。書くには読むしか無いのだ。自分のストックの無さに気づき、書くためのネタを入れようとして本を読む。読むと書くの循環。
それと、人間関係の悩みだけれど、僕は相手と距離を置くことが優しさであって、相手にとっても自分にとってもいい人間関係を築くことになると思っている。
僕もそうなのだけれど、意外と人には一人が必要なのだ。「相手を守ってやる」とか「私がついている」というのはありがた迷惑でしか無い。「あなたのため」とは思えど、その気持は独りよがりである可能性が高い。
いい人間関係とは、程よい距離を置くことだ。それが相手のためでもある。相手との距離が近すぎると、相手を傷つけることが多くなる。自分も相手に執着してしまうし、固執してしまう。固執していいことなんて無い。まわりが見られなくなって、どんどん相手の存在を大きくしてしまう。
だから、ぶっちゃけ子育てでも「しっかり育てよう」なんて気負わないほうがいい。たしかに子どもが可愛いのはわかるけど、「自分がしっかりしよう」なんて考えないほうがいい。その視野の狭さが、子どもにとって命取りになる。
どんなに相手のためを思っても、結局は自分のためでしかない。「所詮は自分が一番」「結局は自己中」と、冷めて達観した考えが、悩みを小さくし、悩みの全貌を掴む上で有利だ。
悩みを対処するには、冷めた目で一歩引く態度が必要。そうすると相手に近すぎることなく、全体を冷静に見ることができる。そのうえで、本を読もう。特効薬は、意外なところに転がっている。文1つ、言葉1つで価値観や人生が変わる例はごまんとある。そんな出合いを増やすためにも、本を読むのが必要だろう。で、読書を促すには書くのがいい。自分で文章を書いていると、本を読むことの後押しになる。
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