素人にもわかりやすく投資について教えてくれる〜難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
素人にもわかりやすく、投資について教えてくれる本です。
ライターである「ボク」と、金融のプロである「先生」の対話形式で話が進んでいきます。対話形式というのは、読むのにライトですね。読書に対するハードルが低いように感じます。読んでいるのですが、第三者的に人の話を聞いている雰囲気があるのでストレスなく楽に読むことができました。
この対話形式というのも、素人が投資を勉強するのに対するハードルを下げているのだと思います。ライターである「ボク」が、うまく素人感を出して説明を求めるので、同じように素人である読者が「先生」の話にうまく耳を傾けることができるのでしょう。
本書ですすめているのは、手数料の安いインデックスファンドです。結局、「どの投資信託が儲かるかは誰にもわからないので、手数料の安いものを買うのがいい」というのが本書の先生の教えです。
それに、アクティブファンドよりもインデックスファンドを選ぶべきだと言っています。アクティブファンドの成績がインデックスファンドの成績を上回ったことがないのが事実だということです。
その上で、国債のインデックスファンドを買うか、国内株式のインデックスファンドを買うか、先進国株式のインデックスファンドを買うか、新興国株式のインデックスファンドを買うか、ということ言っています。
このような本を読むと、ハードルの低さ、わかりやすさ、というのは人を惹きつける条件だと改めて気づきます。詳しく説明しようとすると、どうしても色々と守りたくなるものです。ですが、あとがきでも説明しているとおり、本書ではできるだけ詳しいことを削ぎ落としたそうです。その上で、核になる部分だけを載せるように意識したと。
余計なものは載せないこと。シンプルであること。核になるものに絞ること。が、わかりやすさを促し、相手のハードルを低くして、人をよりたくさん引きつけるのだと思います。
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