どうして文章を書いていると考えがはっきりするのか〜伝わる・揺さぶる!文章を書く

2020.12.26 (土)

 

 

素直からくる説得力

僕はいっときスキーにハマっていたことがある。大学生のときで、あの頃はスキーが人生だった。今思い返すと、我ながら良い青春時代をもらえたなと思う。

 

 

マンガやアニメではスポーツに人生を賭ける話が面白い。いわゆる「スポ根」だ。僕もスポ根マンガやスポ根アニメを面白く見ている。最近でいうと「弱虫ペダル」とか。

 

 

けれど実際に人生を賭けるようなスポーツに巡り会えるのは一握りの人間だけだろう。多くの人は、マンガやアニメで、あるいはニュースや新聞で、「スポーツに人生を掛けている人がいますよ」という他人事としてスポ根人生に出会ってはいても、自分ごととしてはなかなか出会えるものではない。若干自慢めいているけれど、まあ、そんなスキー人生を送っていたこともあった、ということで。

 

 

で、スキーの滑りにも一人ひとり個性がある。外からは見えないけれど、その世界に入ると見えてくるものがある。スポーツの個性もその一つ。たとえば野球のピッチング。野球に興味のない人にはどのピッチャーも同じ投げ方に見えるけれど、野球に興味が出てくると、一人ひとりのピッチングに違いが見えてくる。

 

 

スキーの滑りにも個性が表れるのだ。当然、「あんな滑りをしたい」とか「こんな風に滑れるようになりたい」っていう目標や憧れも出てくる。僕は「安定感からくる迫力」がある滑りがしたかった。迫力がある滑りっていうのがあって、これは見ていて憧れる。アグレッシブで、ガツガツしていて。

 

 

このスキーの迫力ではあるが、僕が思うに、出どころは安定感である。安定感が迫力を生むのだ。安定と迫力。相対するもののように思えるけれど、極めて近いところにある。スキーの迫力は安定感からくる。丁度、戦車が戦場をガツガツ走っているようなもの。不安定な戦場を、重くてドッシリとした戦車が走っている。決して倒れない。頼りになる安定感がある。スキーの迫力も同じようなもの。不安定な斜面を安定感を持って滑る。そこに迫力が生まれてくるのだ。

 

 

何を言いたいのかと言うと、「安定感からくる迫力」のように、「一見関係のなさそうなものが結果の原因だったりする」ということだ。

 

 

文章でいうと、素直さが説得力になる。僕は文章で説得力を出すには、素直さが必要だと思っている。飾らない表現、背伸びしない本音が表れた文章。

 

 

素直さっていうのは一見、説得力とは関係のないことのように思える。相手を説得しようとすれば、相手に合わせなくてはならず、自分の気持ちを言うだけでは説得にならない。相手のことを考えてこそ、相手の気持ちを汲んでこそ、相手の気持ちを帰るだけの説得力を持ちうる。

 

 

けれど文章において、書き手の素直な気持ちが表れていることほど、共感できるものはない。文章を読んだ時に触れる、書き手の本気度。率直さ。純粋さ。そこにこそ「この書き手を信じよう」と思うし、もっと先を読みたくなる。

 

 

僕は文章を書く時に素直さや等身大のものを大事にしているし、そんな文章を書ければと思っている。「伝わる・揺さぶる!文章を書く」はそんな文章の本だった。読んでいて迫力がある。自信を持って話しているプレゼンターのような本気度が伝わってくる。でこれがどこから来るのかと言うと、著者が自分の気持ちをそのまま出しているからだと思う。

 

 

例えばここ。

「方法を手にしても、考えることは、もともと孤独で辛い作業だ。考えて、問題点がはっきりしたとしても、それは予想以上に厳しい現実かもしれない。例えば、想像以上の相手との距離、非力な自分の立場、これが自分かと疑うような本心に気づくことになるかもしれない」(本文から引用)

 

「文章を書くことは楽しい事ばかりではないし、書いていった先で自分の至らなさに気づく」というのをうまく言い表している。言われるまで明確に気づかなかった。この箇所を読んで「あ、そりゃそうだ」と意識がいった。

 

 

タイトルどおり、揺さぶるし伝わる気持ちが載せられた本だと思う。

 

 

論点こそが自分の考えでは

で、この本では文章を書くために7つの要件を上げていて、それぞれについて考え方を載せている。7つとは、「意見、望む結果、論点、読み手、自分の立場、論拠、根本思想」だ。

 

 

このうちの「論点」の箇所を読んで、僕は文章を書くことの価値について、明確な論拠を得られた。

 

 

というのも、よく「文章を書いていると考えがはっきりする」と言われる。僕も文章を書いているのは自分の考えを明確にさせるためだし、実際に書いていると自分の思考が輪郭を持ってくることがわかる。けれど、これが「どうしてなのか」がなかなかわからなかった。自分が納得する答えを持っていなかった。

 

 

「文章を書くとは自分の考えを書くことなので、自分の考えが先鋭になるのは当たり前だ」と言われればそうかも知れないけれど、だけどこれではいまいち僕の答えになっていないのだ。それが、この本を読んでいて「あ、そういうことか」という僕の琴線に触れることができた。

 

 

それが「論点」だ。文章を書くための7つの要件のうちの一つ「論点」。論点って、そのまま「自分の意見」なのだ。書いている人間の問題意識。どのテーマに対してどういう考えを持っているか。どこをどういう切り口で攻めるか。たとえば「人生」というテーマに対し、どういう論点を持ってくるか。「人生で人との出会いはどういう意味を持つか?」とか「果たして読書は人生を豊かになるか?」「人生にピークがあるとしたら、それはどこか?」とか。どこをどういう方向で掘り進めていくか。

 

 

論点って、いわゆる自分の見方そのものだ。文章を書くとは論点を意識するものだから、文章を書くと考えがはっきりするものだったのだ。文章を書くことは、論点の訓練だったのだ。

 

 

論点は個性が表れてくるので、その人の魅力が見て取れるようになる。論点が訓練されると「あ、この人は世界をそんな風に見ているのか」と興味をひかれる。

 

 

面白い文章を書こうとすると論点を魅力的なものにしょうとする。人と同じでは興味をひかないし、かと言って自分の気持ちが乗らない論点はなおさら書けない。自分の素直な気持ちであって、なおかつ人の視線を引くような論点。論点を探し、論点を先鋭化させ、論点を個性あるものにしようとするから、文章を書くことは人の考えを魅力的なものにするのだ。

 

 

本書を読んで、論点とは自分の意見、自分の見方であって、これを意識するから文章は思考を磨くということがわかった。よく「文章を書いていると考えがはっきりする」というけれど、その答えはこれだったのだ。この「論点こそが」が、僕が納得する答えだった。

 

 


 

 

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