子どもの非行を防ぐ抽象化思考とは、そもそも何なのか
あなたは、今までどんな場面で「具体」や「抽象」という言葉を聞くでしょうか。「あの人の話は具体的でわかりやすい」とか「今月の目標は、抽象的でわかりにくい」といった感じでしょう。具体が「わかりやすくい・善」であるのに対して、具体は「わかりにくい・悪」という使い方をしている人が多いのではないでしょうか。
確かに具体とはわかりやすく、抽象とはわかりにくいものです。ですが、それだけでは世の中の半分を見ているにすぎません。世の中のものは善悪表裏一体。メリットはデメリットにもなります。具体はわかりやすいが故に悪にもなり得ますし、抽象はわかりにくいが故に善にもなり得ます。
例えば好きな料理を相手に伝える際、「餃子が好き」「エビチリが好き」「杏仁豆腐が好き」「チンジャオロースが好き」と具体的に一つ一つ伝えてもいいのですが、「中華料理が好き」とも伝えれば一言ですみますし聞いている方にも的確に伝わるのではないでしょうか。
例えば「朝ごはんはパンを食べた」「職場に行く際は電車を使った」「仕事のプレゼンはまずまずだった」「家に帰る際は雨が降っていた」という際に、「昨日の出来事」と話せばよりだ正しく内容が伝わるのではないでしょうか。
このように、具体とは「個々それぞれ」のことであり、抽象とは「まとめて一つ」という概念です。そこに絶対的な善悪があるわけではないのです。
具体とは、「個々それぞれ」のことであり、それには以下のような特徴があります。
・はっきりしている
・それぞれ一つ一つ
・応用が利かない
・物理的にも精神的にも、距離が近い
・表面的
それに対して抽象とは「まとめて一つ」のことであり、それには以下のような特徴があります。
・ぼんやりしている
・まとめて一つ
・応用が効く
・物理的にも精神的にも、離れている
・本質的
具体がそれぞれ一つ一つに細かくフォーカスする事。抽象とはそれぞれの共通性に着目して、必要のない枝葉を切り落とし、主要な根幹部分のみをまとめて一つとする事なのです。
プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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