犯罪をなくすためにできること。犯罪を3つに分類して対処する

2020.11.11 (水)

犯罪をなくすためにできることを考えていきましょう。

 

 

犯罪とは、「構成要件に該当する有責・違法な行為」ですが、ここでは簡単に「刑罰法規に反すること」としましょう。では刑罰法規とは何かというと、刑法、軽犯罪法、道路交通法、覚せい剤取締法、破壊活動防止法、国家公務員法、所得税法、など多岐にわたります。

 

 

刑罰法規の数を調べようとしたのですが、正確な数はわかりませんでした。あるサイトには8,000なんて載っていました。刑罰法規は階層的になっていて、一部がかぶっていたりと正確な数を数えるのが難しいようです。でもここでは刑罰法規の数はあまり問題ではないので、気にしないで飛ばして頂ければと思います。

 

 

さて刑罰法規とは多岐にわたるものでして、犯罪の区別の仕方も色々あります。

 

 

凶悪犯とは殺人、放火、強姦、強盗のことを言うようです。

窃盗犯とはドロボーやひったくりなどのお金を盗む行為です。

粗暴犯とは暴力的な犯罪のことで、傷害、暴行、恐喝、脅迫などのことです。

風俗犯とは、公然わいせつや強制わいせつなどを言います。

知能犯とは詐欺や横領や贈収賄などです。

 

 

犯罪の理由3つ

犯罪を原因別に分けてみると、3つに分けられるのではないかと思います。

1 他人を許せない → 粗暴犯、殺人など

2 お金がない → ドロボー、詐欺など

3 自分の快楽追求 → わいせつ、覚せい剤取締法、道路交通法など

 

 

まずは犯罪の8割を占めると言われるドロボー関係の犯罪ですが、これの理由は「お金がない」ということでしょうね。「お金」というと現金を想像しがちですが、もっと幅広く言えば財産ということになります。

現在の自分が裕福でない

裕福になるために財産がほしい

合法的には財産を得られない

 

ということで犯罪を犯して財産を得ようとしているのです。

 

 

で、ドロボーの次に多いとされる粗暴犯関係ですが、これは「お金がない」という理由では説明がつきませんよね。粗暴犯の理由は怒りです。「家族が憎くて怒りがこみ上げてくる」とか「前の車が遅いので、怒りがこみ上げてきてあおった」とか。

 

 

ドロボー関係と粗暴犯関係の他は、「自分の快楽追求」ということで、他人の気持ちを理解できないのが原因になっているのではないでしょうか。自己都合優先というか。

 

 

わいせつ関係はそうでしょう。道路交通法も、社会の利益より自分の利益を優先した結果です。国家公務員法もそうですし、覚せい剤取締法も自己の快楽やメリットを追求した結果になります。

 

 

もしも犯罪を「他人を許せない」「お金がない」「自分の快楽追求」の3つに分けることができるのなら、この3つについてそれぞれ解決策を考えれば、社会から犯罪がなくなることになります。

 

 

他人を許せない

「他人を許せない」を解決するには、寛容的な気持が必要になります。怒りとは「不正に対する復讐の欲望(セネカ「怒りについて」より)」です。物事を不正だと感じるから、怒りが生まれます。物事を不正だと感じなければ怒りが生まれないことになります。

 

 

なので、社会や個人にとってマイナスなことが起こったとしても、それを「構わないさ」と考える気持の広さが必要になります。一見マイナスなことでも視点を変えればプラスにもなり得るので、多様性を育むことも「他人を許せない」気持を抑えることになります。

 

 

お金がない

「お金がない」という気持ちを防ぐには、まずは実際に裕福になれば「お金がない」なんて気持は生まれないですよね。そういう意味では、仕事を得られるくらいの知識を得られるくらい勉強することが「お金がない」を抑えることになります。就職して給料を得る。価値ある商品をつくって所得を得る。そうすれば、「お金がない」という焦燥感が生まれないだけの裕福さは得られるのではないでしょうか。

 

でも、欲には切りがないですよね。どんどん膨らみます。成長します。「50万あれば」と思っていても、実際に50万を得てみれば「50万ではまだまだ。100万あれば」なんて風に目標がどんどん高くなります。ゴールテープが遠ざかっていくように、いつまでたっても「ゴールできた」という満足は得られません。

 

 

これに対処するには、「お金が全てではない」と考えたり「お金がなくても幸福は得られる」のを理解することが必要です。確かにお金がなくては生活ができませんが、大抵の人は最低の基準が高すぎるのです。「自分が一番稼いでいるとき」が「最低限の基準」だと考えがちなので、基準は高くなるばかり。一度冷静になって視点を変えることが必要です。

 

 

自分の快楽追求

最後に「自分の快楽追求」という理由への対処ですが、これには他人の痛みへの想像が対処になります。人の身になって考えられるとか、自分ごととして考えられることが必要になります。

 

 

「他人を許せない」は自分がマイナスにされたことへの復習の欲望ですが、「自分の快楽追求」は自分がプラスになろうとすることへの欲望です。これには、他人がマイナスになることを自分ごととして想像することが必要です。

 

 

自分の快楽追求が、他人にとっては不正になること。不正をされたらどんなにつらいか。実際には目に見えない、手でも触れない架空のものを頭の中に描く作業が、「自分の快楽追求」を抑制します。

 

 

まとめ

犯罪の原因は3つに分類できると考えられます。「他人を許せない」「お金がない」「自分の快楽追求」。これらへの対処は、それぞれ「寛容さを育むこと」「多様な価値観の理解」「想像力を育むこと」です。もしも犯罪の分類が妥当だとしたら、犯罪をなくすためにできることは、この3つになります。

 

 

「寛容さを育むこと」「多様な価値観の理解」「想像力を育むこと」です。参考にしてください。

 

 


 

 

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