子どもの非行を防ぐ抽象化思考トレーニング(その8、例え上手になる)
抽象化が得意な人は、たとえ話がうまい人と言えます。たとえ話というには、具体と抽象の往復になります。自分が相手に理解してもらいたい内容は、相手にとっては想像しづらいものであるため、想像しやすいものを使って説明するのです。
まず、自分が話す具体的な内容を抽象化します。その後で抽象化したものと共通項を持つものに具体化するのです。具体的なものは、話し相手の身近な中から持ってくるのが好ましいです。具体→抽象→具体という往復になります。
例えば、あなたはウィンタースポーツついて相手に説明しています。相手はウィンタースポーツについて馴染みがありません。そこであなたは例え話をするのです。相手の身近なもの、馴染みのあるものにウィンタースポーツを例えて説明するのです。
「ウィンタースポーツは、例えば世渡りみたいなものです。バランスが大事なんです。ウィンタースポーツは、雪や氷の上のスポーツです。雪や氷はツルツルしていて非常に滑りやすいという特徴があります。普段何気なくやっている事でも、雪や氷の上では難しんです。そこが競いどころです。バランスを取るのがむずかしい場所でいかにバランスを取りながら競技をするんです。
世渡りも同じですよね。色々な価値観の人がいる中で、生きていかなければなりません。こっちを立てればあっちが立たず、なんてことはざらにあります。みんなが自分中心なので、どうしても隔たりが出そうになります。そんな中で、中心を見つけて生きていくのが世渡りです。バランスが大事なんです。」
ウィンタースポーツ(具体)→バランス(抽象)→世渡り(具体)、となります。例え話は、具体と抽象の往復になります。例え話の練習をすることは、具体と抽象を意識するとやりやすいですし、具体化や抽象化の練習になるのです。
プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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生真面目が寛容に、
怒りっぽさが優しさに、
そして非行が素直に変わります。
心よりお待ちしております。
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