パクリビジネスも一概に悪いとは言えない〜ビジネスモデル×仕事術
「企業が利益を上げる仕組み」を理解するための本です。企業が利益を上げる仕組みを理解する事によって、まず起業家や経営者は知識を得られるのでメリットがあります。自分のビジネスに、この本で学んだ事をうまく生かす事ができるからです。
それと、起業家や経営者でなくともこの本を読むメリットはあります。会社員として働いている人に向けても、「企業が利益を上げる仕組み」をどう個人で、会社員として生かせるか、という視点でも書かれているのです。
私が自分のためになったのは、模倣モデルというビジネスモデルについての記述です。「多くの起業はマネから生まれる」「真似る事が学ぶ事」などと書かれており、真似る事に対するハードルを下げてくれた感じです。
私のように、多くの人が真似る事に対して抵抗があると思います。「パクる」なんていう言葉もありますが、この言葉は大抵、真似た人を避難する際に使います。「パクる」という言葉には、どこか「上から見下ろして断罪する」ようなイメージがあります。
ですが、完全にゼロからモノを生み出す人はいないと言えるでしょう。どんなに今現在、クリエイターとして喝采を浴びている人も、具体レベルにしろ抽象レベルにしろ、何かを模倣しているのです。呼び方が違うだけでしょう。「インスピレーションを得る」かもしれませんし「真似る」かもしれませんし「パクる」かもしれません。
ですので、パクる事に関して必要以上にナーバスになることもないのです。みんな真似て生きてきて、みんな真似ることで世間から認められる製品を生み出してきたのですから。「これは真似だからダメだ」「これでは真似る事になるからやめよう」などと言っていないで、どんどん行動したほうがいいのです。
実際にまずい場面になったら、その時点でまた考えましょう。撤退するか、このまま続けるか。実行もしないで「真似はダメ」と言うのは、ただ単に勇気がないだけです。真似て非難される事があったり、実害が出てきたり、そんな事があってもいいでしょう。基本的に、非難したり人に害を与える人が間違っているのです。
仕事においても、起業においても、真似る事に対するハードルが低くなる。そんな本でした。
プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぎための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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