紛争やトラブルの解決に必要な抽象的な視点とは
この問題と日韓のレーダー照射問題は似てる。いずれも「自分の正しさを認めてもらうこと」が問題の解決につながると誤解してる。残念ながら多くの場合、「どっちが正しいかの証明合戦」は問題の解決につながらない。
小室圭さんがコメント発表 母の金銭トラブルで経緯説明 https://t.co/5dR4OOhaF7— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 22, 2019
私が言いたいことって、こんな事なんですよ。優しさとか寛容さが必要って事です。もちろん、こんな風に問題をハッキリさせないで曖昧にしようとする人っていうのは、優しさや寛容さがあるから、問題を曖昧にしようとしているのではありません。戦略的に考えて「曖昧にした方が自分にとって有利だから」ってのがわかってやっているんです。優しさや寛容さのある選択をする事っていうのは「結果的に」なんです。
自分の利益を優先するから、曖昧にしようとする。その選択が、後から振り返ってみると優しさや寛容さのある対応だったって事なんです。それぞれの利益と、優しさや寛容さっていうのは繋がっているんです。仏様とかお釈迦様みたいな慈悲の心があって、相手に優しくしたり寛容的な態度を取るんじゃないんですね。
なんでも物事をハッキリさせようとする人がいるんですけど、それっていうのは優しさや寛容さがないだけではなく、自分にも不利な対応をしています。周りと自分を同一視できていない、視野の狭い考えです。
どっちが正しくてどっちが正しくないとか、責任の所在を追求しようとしたり。頭が固くて視野が狭い人っていうのは、このような事をわかっていない。ハッキリさせることだけしか頭にない。ハッキリさせること以外にも方法があるっていうことが見えていないんです。
だから、こんな人には「間違っているのは自分かもしれない」って思ってもらうことですね。「もしかしたら、正しいのは相手ではないのか」「相手には自分が見えていない世界が見えているのではないか」って思ってもらうことです。そうすれば、ハッキリさせる事やハッキリしたものだけが全てではないことが分かるでしょう。
ハッキリしたものやハッキリさせる事など、具体的ってものには求心力があります。これっていうのは、人間が分かりにくいものよりも分かりやすいものを好むからです。分かりにくいものって考えなければならないんで、エネルギーを使うんですよ。出来るだけ楽したいのが人間、水は低きに流れるのが社会なので、抽象的なものよりも具体的なものに目が向けられるのは仕方がないんです。
そんな中で大事なのは、自分を疑う事です。「自分が目を向けているのは具体なのではないか」とか「もう一歩上から見れば、もっといい選択肢が見えるんではないか」「相手の方が見えているんでhないか」っていう視点です。
曖昧なもの、分かりにくいもの、ハッキリしないもの、モヤモヤしたもの、自分からは遠いもの、現実感のないもの、つまり抽象に目を向けることが、あなたの利益に直結するんです。
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