子どもの非行を防ぐ抽象という概念を説明する
そもそも抽象化とは、複数あるものから共通項を見つけ出し、まとめて一つとすることです。例えば、皿の上にイチゴが5個乗っているとします。それら5個のイチゴは、それぞれ別のイチゴであり、よく見ると形が違います。抽象の概念とは、これらをまとめてイチゴ、赤い果物、などと考えることです。
まとめる共通項は、目的によって違います。どの共通項を選ぶかは、話の流れなど、その時の状況次第になります。話の流れと合わない共通項を選んでしまうこともあります。例えば「皿の上に乗っているの何?」と聞かれて「食べ物だよ」と答えるよりは「イチゴだよ」と答えるほうが自然ではあります。
抽象度は階層になっています。イチゴ、赤い果物、果物、食べ物、飲食物という具合に、より抽象度が高くなります。抽象度の階層は、上にも下にも間にも、ほぼ無限に広がります。
抽象の概念のメリットは、一を聞いて十を知ることにあります。例えば世の中には、イチゴという果物の個体が数え切れないくらいあります。イチゴの味を知りたいからといって、一つ一つ全てのイチゴを食べるのは事実上不可能です。ですが一つでも食べれば、他のイチゴの味はだいたい想像がつきます。
一つ一つバラバラに個別に体験していては、膨大な時間とエネルギーが必要です。ですので多数のものに法則を適用し、効率的に物事を考えるのです。「イチゴは甘い」という認識もそうです。それから数学の〇〇の法則もそうです。日常の中の経験則もこれに当てはまります。
プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
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