警察組織の「帰れない」同調圧力とは
どこの組織にも同調圧力ってありますよね?帰りたいときに変えられなかったり、休みたい時に休めなかったり。警察組織にも同調圧力はありますし、警察組織は自分たちの同調圧力をいまだに肯定している節もあります。私にも「部下がいて上司もいて」という経験があるので、「帰りたいのに帰れない」同調圧力について、私見を述べたいと思います。
1 部下の方がビクビクしている
一番の問題はこれなんですよね。どんな組織なのか、その組織がどんな雰囲気なのかに関係なく、帰れる帰れないの根本的な問題は個人が弱いことなんです。「帰ります」という声を上げる事ができません。「反対されたらどうしよう」「止められたらどうしよう」と上司の顔色をうかがっていて、自分の意思を示す事ができません。さらには自分の意思を示す事、空気を読まずに声を上げることの意味や必要性を理解してない人間が、警察組織には多いのです。
上司になると部下の「帰ります」にはそれほど反対できない事がわかります。部下から言われた瞬間は「帰るのかよ」と思っても、次の日には次の日の風が吹きます。それほど引きずるものではありません。同調圧力の一番の問題は、意思を示す事ができない部下なのです。
2 上司の方も、いざ部下に帰られると若干イライラする
「帰ります」と言われてそれほど引きずらないにしろ、一瞬でもムッと思う上司は確かにいます。職場の雰囲気を作るのは上司が担うべきだと思いますし、実際に立場が上がるほど、自分で職場の雰囲気はコントロールしやすくなります。早く帰りたい部下も含めて、いろいろな部下の立場を尊重すべきです。
警察組織も生産性を意識するべきです。投入する資源は最小限にして、そこからいかに成果を上げるか。いつまでも思考停止でマンパワーや時間の大量投入に頼っていては時代に通用しなくなります。人も時間も有限です。上限があります。対して工夫やアイディアには上限がありません。思考停止で過去の習慣を繰り返すだけでなく、ゼロから考える事が必要です。
3 不測の事態のために、残った方が無難ではある
警察組織は社会インフラを担うものなので、最低限守らなければならないラインは確実にあります。投入する資源を少なくしていかにこのラインを守るかが頭を使うべきところなのですが、実際には生産性を意識している者は少なく、「人はいるだけ良い」のは確かです。
「警察組織は社会を守る最後の要」「何を言われても100パーセント応えてみせます」「人も時間もいくらでも投入して応えてみせます」の様なものを社会から求められ、組織もそれに応えようとするので、一人一人の警察官に無理が降りかかるのです。
いかがでしたか?警察組織の同調圧力を身近に感じていただければ幸いです。参考にしてくださいね。
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