職質の任意ってどのくらい任意なのでしょうか?

2020.11.25 (水)

警察官が職質して、拒否されることはよくあるんですよ。

 

 

「忙しんで」

とか

「急いでるんで」

とか

「何も悪いことしていないんで」

とか。

 

 

けど、誰でもわかるとは思うんですけど、そこで簡単に「ああそうですか」と警察官が職質を控えたら、捕まえられるものも捕まえられないんです。

 

 

拒否されるのは当たり前。嫌がられるのは当たり前。文句言われるのは当たり前。そこからいかにして職質を継続させて最後まで持っていくかが、警察官にとっては勝負です。

 

 

警察官は相手のあらを見つけるのが仕事です。社会の中で違反をしている者を捕まえます。そのためにパトロールしているんです。基本的には、何やっても嫌がられる仕事なんですよ。スポーツの審判だって、プレーヤーからは嫌がられますよね。審判がプレーヤーのあらを見つける仕事のように、警察官は社会のプレーヤーである一般人のあらを見つけようとしているんです。探しているんです。

 

 

あらを見つけられるのは誰だって嫌だと思います。私だって「あんたこれ違反だよ」なんて言われたら腹が立つと思います。自分としては何も間違ったことはしていないつもりで生活しているわけですから。それに対してイチャモンを付けてきているんです。警察官は。誰だって腹が立つと思います。むっとすると思います。

 

 

けれど、腹が立つのはその人だけなんですよ。むっとするのは疑いを掛けられた本人だけなんですよ。社会全体にとっては、犯人を見つけようとして疑いをかけることは悪いことではないはずです。スポーツだって、審判がプレーヤーに反則を警告したとして、警告を受けたプレーヤーは腹が立つとは思いますけど、ゲーム全体としては、あるいはスポーツ全体としては健全な流れですよね。

 

 

なので、たとえ職質した相手にムッとされようと、嫌がられようと、怒鳴られようと、社会全体に取っては、警察官の行為は善なわけです。

 

 

こんなことを言うと、「職質は任意なんじゃないのか」なんて言われると思うんですけど、もちろん任意です。任意ではあるんですけど、だからといって皆さんが考えているような任意では無いはずです。職質されたことに対して「嫌です」と言ったからといって、すぐに警察官が引き下がるわけではありません。そこで引き下がってしまっては犯罪者なんて見つけられませんから。捕まえられませんから。

 

 

犯罪者だって、というか犯罪者であればこそ、心になにかやましいことがある人間であればこそ、職質されれば嫌がるものですよね。犯罪者は警察に捕まりたくないので、職質されれば拒否したくなりますし、証拠品を見つけられる前に逃げたくなるはずです。

 

 

つまり、職質を嫌がったり拒否したのでは、犯罪者となんら変わりないんです。職質を嫌がったり拒否したりする姿は、犯罪者と見分けがつかないんです。というかむしろ犯罪者寄りに、警察官の目には映るでしょう。

 

 

警察官としても、一人の職質に対してそんなに時間を取りたくない。せいぜい5分とかです。それ以上時間がかかると、警察官としても「時間かけ過ぎだなあ」と思えてくる。サッと職質してサッとその場を後にしたいんです。

 

 

だから、職質相手にもサッと免許証なんかを出してくれるとありがたい。けれどそこで「どうして見せないとダメなんですか?」とか「これって任意? 強制なの?」なんて嫌がる態度をとられると、「サッと終わらせよう」と思っていた流れが壊されてしまうことになる。

 

 

普通に考えれば、職質する警察官に対して「嫌がっているんだからやめりゃいいじゃん」って思いますよね。でもやはり経験上、嫌がられたり強い態度で職質を拒否されたりすると、警察官は最後まで職質を通したくなるんです。それは過去に違反者なんかを逃した経験からくるものであり、拒否されるとスイッチが入るものです。

 

 

警察官が職質を「嫌です」とか「急いでいるんです」なんて言われてと拒否されて、それに対して「どうして嫌なんですか?」と問うのはおかしいでしょうか。「なんでも無いんであれば鞄の中を見せてください」と申し向けるのも、犯罪を防ぐ仕事に従事する者としては、至極まっとうな問いのように思うのですが。

 

 

確かに職質を拒否する人の中には、やましいことがなく、本当に急いでいる人もいるのかもしれません。別に悪いことなんかしておらず、仕事の予定があったりして時間がない人もいるのかもしれません。

 

 

ただ、職質をして一人ひとりに疑いをかけていっているからこそ、治安が守られているのだということを理解して頂ければと思います。

 

 

警察官の職質に喜ぶ人間は、ほとんどいません。たまに10代の人間なんかは、警察官から職質されると喜ぶ人間もいますが。「悪者」と疑いを掛けられることに快感を覚えるのでしょう。

 

 

でもほとんどの人は職質をされたら不快に感じるはずです。誰でも、本当の犯罪者でも捕まりたくないので、同じように不快に感じます。拒否したからといって、そこで警察官が離してくれるはずがありません。「どうして?」と言って説得が始まります。

 

 

職質に応じつつ「急いでいるんです」とか「用事があるので」と言えば、警察官だって「すぐに終わらせよう」と思います。職質の工程のいずれかを省いて終わらせてくれるはずです。任意ったって、職質される側の都合でいつでも拒否できるような任意ではありません。それでは犯罪者は捕まりませんから。

 

 


 

 

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