被害届はなぜ、いらないのか

2018.01.26 (金)

あなたは、被害届って知っていますか?犯罪の被害にあった時に、警察に被害があったことをお届け出るものです。被害届を受理した警察は、捜査をして犯人を見つける作業をすることになります。犯人が見つかれば、犯罪を犯した理由を聞いたり、その犯人の境遇を調べたりして、検察に引き継ぐのです。

 

 

確かに、被害届は犯罪を警察が認知する第一の手段です。被害届があるから悪いことをした犯人が捕まるのですし、それで被害者の無念が和らぐのだと思います。被害届がなければ、悪いことをした犯人は野放しになって、今よりももっと、社会は混乱していることでしょう。

 

 

ですが私は時々、被害届はいらないのではないか、と思うのです。被害届なんて社会からなくなればとさえ思うのです。それは、寛容さがない時に出される被害届に対して、そう思うのです。

 

 

被害届には「相手を罰して欲しい」という意味も含まれます。相手がわかっている中で出される被害届は、「私に悪いことをした犯人はこの人です。」と、相手を名指ししている場合もあります。その意味は、「刑事手続的に、この相手を罰して欲しい」という意味になると思います。

 

 

被害届は極論を言えば、寛容さがあれば必要のない書類です。被害を受けた者が相手を許す事ができれば、相手を罰して欲しいとは思わないでしょう。大した被害でもないのに、被害届が出される時、そこには被害届を出す人間の不寛容さが見え隠れします。相手を許す寛容さがあれば、それで終わるのに、わざわざ被害届を出して話をこじれさせるのです。

 

 

相手を罰する気持ちよりも、まずは寛容さです。もし相手を許す事ができるのであれば、その気持ちを優先するべきなのです。被害届が寛容さを伴わない時、寛容さが無い中で被害届が出されようとされている時、私は「被害届なんていらないのではないか」と思うのです。

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