非行を防ぎ、素直な子どもへ

子どもの非行を防いで素直に成長させるため、大事な事は「どうして？」という問いです。大人から子どもに「どうして？」と尋ねることによって、自分の言動を客観的・俯瞰的に見直すきっかけを与えるのです。

この理由を尋ねる質問は、社会人向けのビジネス本などでも読んだことがあると思います。仕事をこなす際に「なぜ？」という質問に自答することで、言われたままに仕事をこなすのではなく、その仕事の本質を理解しようとするものです。本質をとらえた仕事は、横に流すだけの仕事よりも、依頼者に対してより完成度が高いものとなるはずです。

この「なぜ？」という質問を、子どもにも応用するのです。理由を聞いて本質を探るこの質問が、社会人のみに利用されるのでは、あまりにも勿体ないと思うのです。「なぜ？」という問いによって、一度立ち止まって自身と冷静に向き合うことができるようになります。

「本当にそれでいいのか」「もっと違う方法があるのではないか」「本質はどこにあるのか」。ここまで具体的に的を射ることを子どもに求めなくとも、漠然とした感覚は小学生にも通じるはずです。

しかも「なぜ？」といいう問いは社会人にとって、自問自答であればできるのですが、他人に対してはなかなかできないものです。頻繁に「なぜですか？」「どうしてですか？」と聞いていては、「うざい奴だ」と思われてしまうからです。

ですが子どもに対してなら、臆する必要なく尋ねることができるのではないでしょうか。ぜひ試して見てください。