学校で物がなくなったら警察に頼れるか
「学校で物がなくなった場合、警察に頼れるのでしょうか」「学校で物がなくなったら、警察は何かできるのでしょうか」
例えば学校に置いておいた文房具や、衣類や、勉強道具がなくなった場合、無くし物という意味の「遺失物」であることが考えられます。この場合は警察の仕事でしょう。学校の先生に相談しても見つからない場合、交番や警察署で「遺失届」を出せます。
警察は遺失届を受理して、その物を積極的に探すわけではありませんが、警察に拾い物という意味の「拾得物」として届けられた場合、その拾得物と似た物が遺失届として警察に届け出られていたら、遺失届の提出者に連絡がいきます。
学校で物が無くなった場合、落し物の他に「盗まれた」可能性も考えられます。この場合、警察は何かできるのでしょうか。相談に乗ってくれることはありますが、警察が被害届を受理することはまずないと思います。
もし仮に、盗まれたがいくつもあって、多数の生徒の物がなくなっていたとしたら、「学校荒らし」といって外部から犯人が侵入したことが考えられるので、被害届を受理してくれるかもしれません。
しかし、学校内の他の生徒が盗んだ可能性があるものを、警察が捜査をすることはないと思います。その場合の犯人を捜すのは警察ではありません。先生に相談して指示を仰ぐのがいいでしょう。
学校というのは、一種の独立したコミュニティです。勉強だけが目的ではありません。様々な人間関係や人付き合いを経験して社会スキルを磨く場所です。色々な人間が集まって、お互いにコミュニケーションを図る場所です。
その中である程度のトラブルは発生することが当然ですし、そのトラブルを自ら乗り越えることを学ぶのも学校という場です。トラブルを解決するスキルを磨く場で、警察を持ってくることは、馴染まないはずです。
学校内で無くなったものを探すために、警察が犯人を捜すことはないでしょう。
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