非行を防ぎ、素直な子どもへ

子どもの非行の原因に、「反社会的な親」というのがあります。親が反社会的だと、子どもも反社会的に育ち、非行に走るのです。

非行をとおして、いろいろな親子を見てきました。非行行為をした少年を、そのまま家に一人で返すわけにはいきません。保護者（主に親）に、子どもを迎えに来てもらうのです。子どもにとっては制裁という意味もあります。警察からしたら、子どもに声を掛けて引き止めた責任もあるので、「お子さんをキチンとお返ししました。」という保身の意味もあります。非行少年の親からすれば、子どもの状況を把握するという意味になります。

非行少年の全ての親が、反社会的であるとは限りません。遵法的な親もいますし、社会的地位がある親もいます。しかし、反社会的な親の、子どもはほぼ全て反社会的です。子どもは親の背中を見て育ちます。特に、友達の影響が大きくなる小学校高学年より前、小学校低学年までは、親の影響は絶大です。チンピラの子どもはチンピラの様に育ちます。態度やマナーが悪い親の子どもは、態度やマナーが悪く育ちます。

子どもの非行の原因の多くは、親にあります。自身の生活態度はどうか。子どもと一緒に入る際、自身のマナーや態度はどうか。子どもに非行の兆しが見られたら、自身が反社会的でないか客観的に見直さなくてはなりません。