子どもの非行の原因は何ですか?(低い社会経済的地位)

2015.05.14 (木)

子どもの非行の原因に、「家庭の低い社会経済的地位」というのがあります。親の経済的な困窮や生活苦が大きなストレスとなって家庭の養育機能を大きく損ない、子どもの非行化を促進するのです。つまり、家が貧乏だと、子どもは非行しやすいでのです。

収入格差が、メディアで話題になっています。例えば受験。一般的には公立学校よりも私立学校の方が、教育の質は上です。難関大学の入学者は、私立学校出身が多い事からもわかります。しかし、私立学校は教育費が公立よりも高いため、低収入の家庭では私立学校に子どもを入学させる事ができません。

収入レベルが低いと、社会的な結びつきもなくなります。習い事等での社会的な結びつきは、子どもが社会性を学び、非行を防ぐ上で重要なものです。しかし、例えば子どもに習い事をさせるにも、費用を払わなければなりません。入会費、用具代、交通費、月謝等、大きな経済的な負担になります。

収入レベルが低いと、学業不振にも繋がります。学校への前向きな取り組みは、非行を防ぐ要因になりまが、学業が振るわないと、学校への取り組みもおろそかになります。

収入レベルが低いと、それを解消しようと親も長時間働かざるを得ません。しかし、親の長時間労働は、子どもと過ごす時間の減少になります。残業を増やすと、家に帰るのが遅くなり、十分な親子のコミュニケーションがとれなくなります。親も、子どもを見る時間が短くなり、子どもの現状を把握しずらくなります。非行の兆しや、こどもからのSOSに気づきにくくなります。

経済的な困窮は、子どもの非行に繋がるのです。

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