子どもの非行をなくすために求められるものは何か
非行をなくすのに求められるのは、早めの対処です。長い目で見て対処をしなければなりません。
なぜなら非行は積み重ねの結果だからです。昨日や今日の子育ての結果が、明日でてくるわけではありません。今日の結果が、明日でてくるわけでもありません。
そのためには、遠い将来を考えることです。自分で考えて、情報を集めて、先を読むもうとすることです。「こういう風に子どもと接していると、いずれどうなるのか。」「このままの環境で子どもが育つとどうなりそうか。」と考えることが必要です。
周りにチンピラみたいのが多い環境で生活していたら将来、子どもにどう影響が出てくるか。夜遊びする人間が多い環境で生活していたら将来、子どもにどう影響が出てくるか。八つ当たりが多い環境で生活していたら将来、子どもにどう影響が出てくるか。イライラが多い環境で生活していたら将来、子どもにどう影響が出てくるか。
非行のピークはだいたい、中学校の高学年から高校の低学年にかけてです。統計的に、非行として認知されている数が一番多いのがこの時期なのです。ですので、この中学生から高校生の時期に非行をさせまいとしたら、それ以前からの積み重ねを考えることになります。
子どもが大きくなる前からの、まだ小さいうちからの、長期的な気長の戦略が必要とされるのです。
もちろん、考えたからといって予想どおりに進むとは限りません。想像どおりの結果が出ることはマレだと思います。
子育てに厳しい条件で生活していて、抜けるのが難しい環境にいる人もいると思います。子どもが非行に走る可能性があると感じていても、そうせざるをえない状況にいる人もいると思います。
ですけど、それぞれが身の丈の中で最大限の努力をすることです。自身の環境の中で長期的に考えて、将来子どもがどのように成長するか、どのような影響を受けるか考えることが、早めの対処になり、自身の子どもを非行から遠ざけることになります。
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