子どもの非行を社会からなくす方法とは
子どもの非行の原因は、社会にあふれる男性的価値観です。男性的価値観とは、破壊や、アウトローや、ワルに対して格好良さを感じる価値観です。
おそらく、女性よりも男性の方が、この価値観を有しているのだと思います。体の構造的に、遺伝子的学に、脳の構造的に、男性は暴力を好みます。
男性は、自由気ままに振舞っていては、社会を形成できません。自分を律することをせず、わがままに生活していては、秩序がなくなってしまい、社会が成り立たないのです。
男性という生き物には、常に自分を律する事が求められるのです。ですが社会には、それに反する風潮があります。反社会的な振る舞いを持ち上げる風潮です。反社会的なものに憧れを持つ気持ちは、男であるならば誰もが持っているものです。
ですが、非行のない社会を目指すには、それを抑えなくてはならないと思うのです。ワルぶったりせず、紳士的に、素直に、謙虚な態度を持ち上げる風潮が、社会から非行をなくすには必要なのです。
人が多く集まる場所では、このワルぶる事に、男性は流されがちです。紳士的だったり、素直な振る舞いを格好わるいと捉え、秩序を破ることを格好いい振る舞いだと思われがちです。
ですが、その悪ぶり、生意気な態度を示す事が、子どもに間違った価値観を植え付けるのです。有名人が悪ぶった態度をテレビで示せば、悪ぶる事に憧れを抱く子どもがいるでしょう。大の大人が、街中でマナーの悪い車の運転をすれば、間違った車のイメージを子どもに植え付けるでしょう。
男性というのは、とかく、悪や生意気であることに流されがちです。社会もそれに対して受け入れている姿勢を見せている事が問題なのです。生意気な態度の者や、悪ぶった態度の者に対して「そんなものは格好悪い」と言える社会が、非行をなくす事ができる社会なのです。
私は10歳代の頃、当時70才代の人から、こんな話を聞きました。「今の若者はだらしない格好をしているが、昔はだらしない格好をする事が格好悪い事だった。だから、だらしない格好をする者はいなかった」というものです。
悪ぶったり生意気な態度でいることに対して、格好悪いと言える社会であれば、悪ぶったり生意気な態度でいることに憧れを抱く子どもも、いなくなるでしょう。油断せず、悪を受け入れず、自信を律する事が、非行をなくすのです。
悪ぶったり生意気な態度に憧れを抱く気持ち・男性的価値観をなくす事が、社会から非行をなくす方法なのです。
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