子どもは「この場所」で襲われる 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー

2017.11.29 (水)

 

 

「人」ではなく「場所」で犯罪を防ぐことを提唱する本です。犯罪は、人と機会が出会って初めておこります。犯罪であるを起こす可能性がある人が、犯罪を起こすことができる機会と重なった時に、犯罪が発生するのです。

 

 

ですが、犯罪を起こす可能性のある人をみわk流のは容易なことではありません。人は嘘をつくし、子供は簡単に騙されるもしますし、力ずくでされたらかなわないからです。

 

 

ですが、犯罪の機会を減らすことはできます。それが、犯罪が起こりそうな場所を避ける事なのです。犯罪は、「見えにくい場所」「入りやすい場所」で発生します。犯罪者にとって誰からも見られずに、目的を達成できる場所が、見えにくく、入りやすい場所なのです。

 

 

第1章で、著者は防犯ブザーの危険性について述べています。著者の言う、防犯ブザーの危険性は以下のとおりです。

 

 

・防犯ブザーが鳴ると、犯人がパニックになり、子どもに危害を加える可能性がある

・防犯ブザーだけ捨てられる可能性がある

・子どもは、だまされてついていく・相手を信頼している場合もある

・誤報が多い

・故障が多い

 

 

私も概ね、このとおりだと思います。特に誤報が多いのが問題です。たとえ鳴ったとしても、もはや誰も振り向いてくれません。誰もそれほど重大な事が発生していると思いませんし、人ごととして捉えてしまうからです。防犯ブザーに必要なのは、以下の機能でしょう。

 

 

・犯人に気付かれずに危険を知らせてくれる

・どこについているか、わからない

・子どもが意識せずとも危険を知らせてくれる

・アクションを起こす人に知らせてくれる

・子どもの行動力に耐えられるタフさ

 

 

ブザーである必要はないのかもしれません。防犯ブザーにとらわれず、防犯ガジェットのようなものが、子どもを守るためには求められています。

 

 

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