警察の取り調べの、2つの弊害とは

2017.11.28 (火)

警察官には、犯罪者や非行少年が、犯罪や非行をするようになった原因がわかるのでしょうか。警察は、犯罪者や非行少年を捕まえた後、取り調べをすることがあります。取り調べとは、どのようなものなのでしょうか。その中で、犯罪や非行を究明し、原因を突き止めて今後に生かすことができるのでしょうか。

 

 

取り調べとは、「何があったのか」という事実を究明するためのものです。捕まえた者から、犯罪があったその時の状況を聞き出し、「何があったのか」「誰が犯人なのか」「なぜその様なことをしたのか」などを解明するのです。

 

 

ですが、この取り調べには弊害が2つあります。

 

 

1 本当のことはわからない

 

 

まずは「本当のことはわからない」です。取り調べで「何があったのか」の真相を知ることは出来ないのです。結局は、警察官が捕まえたものに対して、「聞いて」そして「答えてもらう」というスタイルです。ですから、その者が本当のことを言っているのかどうかは、最終的には警察官にもわからないのです。

 

 

もちろん警察官は、因果関係がはちゃめちゃでつちづまの合わないストーリーを相手から言われたからと言って、それを鵜呑みにすることはありません。ですが、ある程度因果関係がしっかりしていて、それなりにつちづまの合う内容を話されたら、それを信じるしかないのです。それを嘘か本当か検証する術はありません。

 

 

2 バイアスが掛かる

 

 

2つ目は、バイアスが掛かっている事です。取り調べをする警察官が予め取り調べる内容を頭の中で作っているのです。警察が捕まえたものは、あくまでも被疑者であり、罪が確定しているものではありません。もちろん警察もそれなりの疑いがあるからこそ捕まえているのですが、あくまでも「疑いが濃い」という段階です。

 

 

ですが取り調べとは、犯人を捕まえた後にするものです。取り調べの段階で相手に「自分は犯人ではない」様なことを言われては、被疑者としてその者を捕まえた警察にとっては都合が悪いのです。

 

 

ですから取り調べをする警察官には、「この者を犯人にしてやろう」という意識がかなりあります。どんなに優秀な警察官でも、取り調べに挑む際はゼロベースで挑んでいるわけではありません。「どうやって犯人だという取り調べをしてやろうか」というバイアスが、かなり掛かっていると言えます。

 

 

一旦、捕まえた者を取り調べをする段階で「やっぱり犯人ではありませんでした。」ということは、警察的には不祥事だと考えられています。ですから、「どうやってこの者を犯人にしてやろうか」という雰囲気は、組織的なものといえます。

 

 

警察の取り調べには、2つの弊害があります。それは、相手が本当のことを言っているかどうかわからない事と、「どうやって犯人にしてやろうか」というバイアスが掛かる事なのです。

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