非行相談の一番の目的は何か
非行相談の一番の目的は何でしょうか。
非行相談の一番の目的は、人に伝えることです。普段、言いたくないことを第三者に伝えることで、子どもの非行に対する新しい視点を得ることが大きな目的の一つです。
確かに非行相談には、アドバイスをもらうという目的もあります。自分の近くにあるものは思いが強いので、適切な処置ができません。「大して思い入れもない第三者からのアドバイスの方が理にかなっている」という場合が、往往にしてあります。アドバイスをもらうことも、大切な目的だと思います。
ですが自分の中で新しい視点を持つことは、アドバイスをもらう事よりも有利な点があります。それは相手に左右されない点です。アドバイスをもらうことが目的だと、どうしても相談の質が相談相手しだいになります。合うアドバイス合わないアドバイス、わかるアドバイスわからないアドバイス、などの隔たりが出てきます。
自分の中で客観的な視点を持つことが目的であれば、主導権は自分にあります。相手に頼らなくても済むのです。
非行相談の一番の目的は、客観的な視点を持つことです。自分の頭の中を整理するのです。子どもに対する思いや希望、「自分はこのことに悩んでいたんだ。」「子どものこんな所は好きなんだけど、こんな所に不安を感じる」というのを最思考するのです。
不安や悩みも人に伝える中で組み立て直され、違う面が見えてきます。違った視点で考え直せば、見えなかったものも見えるようになります。
非行相談の一番の目的は、人に伝えることで得られる新しい視点なのです。
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