非行を防ぎ、素直な子どもへ

子どもの非行は誰が悪いのか

子どもが非行に走るのは、誰が悪いからでしょう。親でしょうか、友人でしょうか、教師でしょうか。

私は、子どもが非行に走るのは社会が悪いからだと考えます。

「誰が悪いのか」とは、「どこに原因があるか」とも言えます。子どもが非行に走る原因を探していくと、親でも友人でも教師でもなく、社会に行き着くのです。

子どもが非行に走るのは、悪者に対する憧れからです。悪者を見て「これもかっこよさだよな」とか「こうできたらいいな」とか「こうなったら楽だな」と思う気持ちから、その姿を追おうとするのです。

子どもの非行は親が悪いのか

よく「非行は親が悪い」とは言いますが、その考えは私には稚拙に感じます。というのも、子どもの成長に親が関わっているのは当たり前だからです。子どもの価値観に親の影響があるのは当たり前です。その上で「どこに問題があるのか」と考えるべきだと思うのです。

「子どもの非行の原因は親にある」と言っている人は当たり前の事を言っているだけなので、あまり考えていないと言えるでしょう。そのような言葉に発言の価値はありません。

子どもの非行はどうすればなくなるのか

タチの悪い非行の原因は、子どもは悪者であることにステータスを感じるからです。悪者ぶってバイクを乗り回したり、コンビニでたむろしたり、ヤクザのような格好をするのはすべて、悪者に対する憧れ、悪者であることに対するステータス感から来るのです。

社会に漂う「悪者を格好いいと思う風調」こそが、ダイレクトに子どもを非行に走らせるのです。社会に漂う「悪者を格好いいと思う風調」をなくせば、非行の大部分は無くなります。

悪者を礼賛せず、悪いことはよくないという風調に社会を変えることで、子どもの非行はなくなるです。

子どもが非行に走るのは、親が悪いからではなく、社会が悪いからなのです。