非行相談に必要な環境とは

2017.03.30 (木)

非行相談に必要な環境は、「言いやすい雰囲気」に尽きます。相談事はできるだけ内側をさらけ出してもらった方が良いのですが、「非行」というテーマだけに、なかなか言い出せないのが実情です。

 

 

相談は、できるだけ自分のことを話してもらった方が良いです。それまで面識のない、赤の他人どうしです。それが、相談者に何かしら得るものを与えるには、材料は多いに越したことはありません。

 

 

相談者は、知らず知らずのうちにブレーキを掛けているのだと思います。人間ですから当たり前です。言ってもいいことと言いたくないことはあるはずです。ですが、どれが「子どもが非行に走っている」という状況を改善するポイントになるかは、特に自分ではわからないはずです。

 

 

「言いたくない」「当たり前だから言わなくてもいいのではないか」と思っている部分にポイントがあるかもしれません。自分でブレーキを掛けている部分にこそ、生活に歪みを生じさせている原因があるのかもしれません。

 

 

 

「子どもの非行」は、さらけ出したくないものの最たるものです。最近まで「かわいい、かわいい」と思っていた自分の子どもの、負の部分を言うことになります。それは直で、自分の評価に重なって見えます。

 

 

ですから非行相談は、いかに相談者が言いやすい雰囲気を作れるかに尽きます。言いたくないことをいかに言わせるか。相談者が掛けているブレーキを外して、言いやすい雰囲気を作ることが、非行相談には求められます。

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