子どもの非行を防ぐのに必要な抽象化思考では、一見逆とも思える指示が正しくなる
一見、真逆とも思える事が、抽象化思考を持って見ると正しく見えるんです。あなたの周りにも「言っていることがいつも違う人」いませんか?昨日と言っていることが逆だったり。もしかしたら、さっきと言っていることが逆だったり。聞いている方としては、いちいち指示に合わせて対応しなければならないので、「どっちかにしてくれよ」と思います。
ですが、一貫性が無さそうに見えるのは、もしかしたら抽象度(具体度)の違いによるものかもしれません。少し抽象度を変えてみると、しっかりとした軸が一本通っているのがわかるかもしれません。
例えばコンビニ店内のレイアウト。ちょっと前からセブンイレブンでも、今までと違うレイアウトの店を導入している様です。店内を改装して新しいレイアウトにしている店舗もいくつかあります。
今までは、自動ドアを入ってすぐにレジがあったのですが、レジは自動ドアの反対側壁に移動しました。同様に、店内に入ってすぐにあった雑誌類もどこかに移動されてしまいました。それから、食品類の棚が大幅に広くなりましたね。やはりコンビニに買い物に来る人は、食料品を求めて来る人が多いのでしょうか。
で、このセブンイレブンの店内のレイアウト変更ですが、具体の視点でみると変化です。やっていることが変わっています。だって、大幅にお店の中の様子を変えたのですから。お客の中には「店の中を変えやがって。どこに何があるか分かんなくなったじゃないか」という人は、お店の関係者側の人で「いちいち変更するの面倒だな」と嫌に思う人がいるかもしれません。
ですが、おそらくこれはお客視点という軸があるが故の変更でしょう。お客視点という変わらない軸があるから、店内の改装という結論に至ったのだと思います。お客は時代とともに変化しています。その変化するお客に合わせてのことなんでしょう。お年寄りや、仕事で忙しい人が世の中に増えています。だから店内で食料品を買いやすくしたり、その分、雑誌類を減らしたりした、のではないでしょうか。
具体のレベルで見ると確かに変更なのですが、それよりも一段抽象の視点、一歩上からの視点でみると、お客視点という変わらない視点をみることができます。「やっていることが違う」と思うことは、抽象度を変えて見てみると、一貫性があることがわかる時もあるんです。
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