人生のプロジェクト 〜 非行や子育てについて考えるためのブックレビュー
人生をプロジェクトに見立て、「どうすればプロジェクトをうまく進められるか」について書かれた本です。
会社での仕事のように、どのように人生をうまく進められるか。そのためには「目標」を立て、「段取り」をし、「実行」し、「検証」しなければなりません。ですが人生においてそれをしようとすると、漠然としていて、なかなかできるものではありません。
どのようにすれば「目標」「段取り」「実行」「検証」がうまく進められるか。多くのハッとさせられる言葉とともに書かれています。
「毎日を楽しむためには、目標までの期限を決めてしまうこと」
「間に合わないことはあっても、できないことは何もない」
「できるまで、できるふりをしなさい。Fake it until you make it」
本全体を通して多くの写真が使われているのですが、写真がインパクトあります。途上国の、おそらくキューバとかその辺りの国だと思うのですが、子どもたちの様子を中心が撮られています。
現代の日本人よりもはるかにラフ(貧乏?)な格好をしていて。裸足で路地を走っている少年たち。近代的な建物がない、荒廃している(?)ような街並み。だけどエネルギーを持っている人たちを写していて。一生懸命に遊びまわっている子どもたち。老人にも幼い子どもたちにも楽しさや希望がある目をしていて。
そのような多くの写真が、著者の心に刺さる文章とうまくマッチしています。「現代の日本よりも、真実は、この写真が撮られている社会にこそある」と言われているようです。
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