子どもの非行の兆しが気になったら、この事を意識する
子どもの非行の兆しが気になったら意識するのは「常識」です。あなたは普段の生活の中で、「そんなの常識なのにどうして誰もわからないんだろう」「そんなの当たり前なのに、なぜあの人は理解できないんだろう」と感じてはいないでしょうか。
職場でも「そんなの社会人として常識だろう」とか「どうしてそんな当たり前のことがわからないんだ」という言葉がよく聞かれまます。実際に口だして言うまでしなくても「世の中には常識がなかったり、当たり前が通じない人が多すぎる」と、あなたは感じていないでしょうか。
もしそうなのであれば、あなたは視野狭窄に落ち入っているのかもしれません。自分中心となり、周りが見えていないのかもしれません。そもそも世の中で多く言われている常識というのは、ごく狭い範囲の中でしか通じないものがほとんです。
・箸は右手で持つ
・朝のあいさつは「おはよう」と言う
・服を着て外出する
一見、当たり前のように思えることですが、どれも前提条件がつきます。「現代の日本においては、」という前提条件です。日本と違う文化を持った、例えばアフリカで生活する人たちに対して「箸は右手で」と言ったところで通用しません。英語圏で朝のあいさつは「グッド・モーニング」でしょう。文明を持つ以前の昔の人に向かって「外出時は服を」と言っても相手にされないでしょう。
ほんの30年前には、携帯電話も存在しませんでした。それが、肩に掛けて持ち運べる電話が世に出てきて、手に収まるガラケーが出てきて、インターネットと繋がったスマートフォンが出てきたのです。今の時代、スマートフォンを知らない人がいないのは「当たり前」で、肩に掛けるような大きな電話を持ち運んでいる人は「非常識」と思われるでしょう。
ですが「当たり前」や「常識」というのは、前提条件次第でいくらでもくつがえるものです。時間や場所が変わればいくらでも「当たり前が通じない人」や「非常識な人」は存在します。世の中に正解はありません。条件次第で、いくらでも正解にもなり得るし、不正解にもなり得るのです。
子どもの非行の兆しが気になるのであれば、頭をあげましょう。内に閉じこもっている世界を脱し、周りを見るのです。もしかしたら、解決するいい方法がみつかもしれません。もしかしたら、戦う土俵を変えればいいだけかもしれません。もしかしたら、悩みに値するものではないかもしれません。常識を否定し、当たり前と思っている自分を疑うのです。
関連する投稿
- 犯罪を引き起こす要因、犯罪を減らす方法
- 犯罪をなくすためにできること。犯罪を3つに分類して対処する
- 金、地位、名誉をバカにする態度。「高踏的」を紹介する
- 非行グループから息子を離したいのですが、良い方法ありませんか?
- たとえば、子どもに無理にご飯をたべさせることの功罪
現在の記事: 子どもの非行の兆しが気になったら、この事を意識する