子どもの非行の兆しが気になったら、この事を意識する

2018.04.28 (土)

子どもの非行の兆しが気になったら意識するのは「常識」です。あなたは普段の生活の中で、「そんなの常識なのにどうして誰もわからないんだろう」「そんなの当たり前なのに、なぜあの人は理解できないんだろう」と感じてはいないでしょうか。

 

 

職場でも「そんなの社会人として常識だろう」とか「どうしてそんな当たり前のことがわからないんだ」という言葉がよく聞かれまます。実際に口だして言うまでしなくても「世の中には常識がなかったり、当たり前が通じない人が多すぎる」と、あなたは感じていないでしょうか。

 

 

もしそうなのであれば、あなたは視野狭窄に落ち入っているのかもしれません。自分中心となり、周りが見えていないのかもしれません。そもそも世の中で多く言われている常識というのは、ごく狭い範囲の中でしか通じないものがほとんです。

 

 

・箸は右手で持つ

・朝のあいさつは「おはよう」と言う

・服を着て外出する

 

 

一見、当たり前のように思えることですが、どれも前提条件がつきます。「現代の日本においては、」という前提条件です。日本と違う文化を持った、例えばアフリカで生活する人たちに対して「箸は右手で」と言ったところで通用しません。英語圏で朝のあいさつは「グッド・モーニング」でしょう。文明を持つ以前の昔の人に向かって「外出時は服を」と言っても相手にされないでしょう。

 

 

ほんの30年前には、携帯電話も存在しませんでした。それが、肩に掛けて持ち運べる電話が世に出てきて、手に収まるガラケーが出てきて、インターネットと繋がったスマートフォンが出てきたのです。今の時代、スマートフォンを知らない人がいないのは「当たり前」で、肩に掛けるような大きな電話を持ち運んでいる人は「非常識」と思われるでしょう。

 

 

ですが「当たり前」や「常識」というのは、前提条件次第でいくらでもくつがえるものです。時間や場所が変わればいくらでも「当たり前が通じない人」や「非常識な人」は存在します。世の中に正解はありません。条件次第で、いくらでも正解にもなり得るし、不正解にもなり得るのです。

 

 

子どもの非行の兆しが気になるのであれば、頭をあげましょう。内に閉じこもっている世界を脱し、周りを見るのです。もしかしたら、解決するいい方法がみつかもしれません。もしかしたら、戦う土俵を変えればいいだけかもしれません。もしかしたら、悩みに値するものではないかもしれません。常識を否定し、当たり前と思っている自分を疑うのです。

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