ヤマトの課題請求と警察のモチベーション〜警察官千葉とうしろうの「ねらい目」

2018.09.14 (金)

モチベーションについての話です。何事をするにも、モチベーションって関わってくるとおもいます。いい方向にモチベーションが行けばいいんでしょうけど、悪い方向にモチベーションが働いてしまう場合もあります。仕組み次第で。

 

 

例えば最近、社長が会見を行った宅急便のヤマト。課題請求をしていたとのことです。引越しの見積もりを出す際に、実際の費用よりも多く費用が掛かるとして、見積もりを出していたようです。なんでかというと、課題に請求することがモチベーションになる仕組みになっていたんですね。

 

 

で、仕組み次第でこのモチベーションが間違った方向に働く、というのはどこにでもあり得ることなんだろうな、と思うんです。例えば警察にも、です。別に警察で課題請求をしている、というのではありません。あくまでモチベーションが間違った方向に働いている、ということです。

 

 

例えば、警察は給料が大体決まっています。多く仕事をしたからといって大幅に上がるわけでもありませんし、少なく仕事をしたからといって大幅に下がるわけでもありません。同じ給料の中でどのくらいの仕事をするか、なんです。

 

 

だからハッキリ言ってしまえば、少なく仕事をした方が警察にとっては得なんです。同じ給料なので、多く仕事をすれば損をする、という事になります。

 

 

これは、どんな警察官の頭の中にもある事です。もちろん、警察官みんながみんな、「少なく仕事をしよう」と思っているわけではありません。決められた給料の中で「いかに治安という成果を出すか」を考えて行動している人もたくさんいます。

 

 

ですが、どの警察官の頭の片隅にも、必ずある事です。人間ですから、損得の簡単な計算であれば当然、しています。「多く仕事をした方が損」「少なく仕事をした方が得」といううっすらとしたモヤモヤを抱えながら仕事をしているんです。

 

 

この損得勘定が、常に表に現れているわけではないでしょう。ですが、雪のように降り積もります。一つ一つは細かいチリでも、積もれば重く大きな塊になり得ます。それに、弱く降る時もあれば強く降る時もあるんです。

 

 

例えば「早く帰りたいな」と思っている時に仕事をしなければならないような場面があったとして、そんな時に「仕事をするか、しないか」の二択を迫られた時、仕事をしてもしなくても同じ給料、というのが頭にある中でどっちを取るか、ということです。

 

 

モチベーションは仕組み次第です。仕事の仕組み、組織の仕組み、次第でいい方向にも悪い方向にも向かいます。そんなことを、このラジオで話しています。

 

ラジオの内容は「これから放送局」でも視聴できます。各業界の専門家がインターネットラジオやユーチューブを通して番組を提供するサイトです。

 


 

 

 

 

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