非行を防ぎ、素直な子どもへ

パトカーの中はフラクタルなんです。人生と同じです。人生っていう大きな枠組みで見ても、パトカーの中っていう小さな枠組みで見ても、仕事っていう別の切り口で見ても、組織っていう切り口で見ても、家族っていう切り口でも。結局は一緒なんです。

 

 

人間関係が大事なんです。

 

 

人生でもそうですよね。人の悩みの大半は人間関係です。仕事も、人間関係が良ければその仕事はいいものだし。人間関係が悪ければその仕事は悪いものになります。組織も人間関係です。昇進していいポジションに行くかどうかは、仕事ができるよりもいい人間関係が作れるか、の方がウェートが高いのではないでしょうか。家族でももちろん、大事なのはお互いの距離感であって、つまりは人間関係です。

 

 

パトカーの中でも人間関係が大事なのには、理由があります。それは、破綻しやすいんです。人間関係が。あの狭い中にずっといるからです。パトカーっていうのは、街の中を走って回ってなんぼの仕事です。ひたすら走ることっていうのが、仕事の側面でもあります。

 

 

狭い中で２人、ずっといなくてはなりません。パトカーの勤務員は２人です。３人だと多いし、１人だと何もできなくなるんで、やはり２人がしっくりきます。３人いると、３人目の人は仕事が余る感じです。何もすることがなくなるんではないか、と思います。

 

 

で、１人だと何もできません。車なんで、１人は運転します。助手席の人間が無線やら、車から降りて話をしたり、です。そのうちＡＩで動くような車になれば、勤務員は１人でも済むんでしょうね。運転はＡＩに任せて他の実務を警察官がやると。

 

 

警察官には車好きが多くて、車やら運転にこだわりを持っている人が多いんです。こだわりを自分の中にしまっておいて、人に強要しないのであれば問題ないのですが、そんなわけにもいきません。こだわりっていうのは、必ず表に出てきます。

 

 

そのこだわりが、人間関係が破綻する原因なんです。こだわりっていうのは、要は自己中ってことです。こだわりっていうとどこかポジティブな響きがありますが、自己中っていうネガティブなものと同じでしょう。自分の価値観を押し通そうとすること、相手や状況に合わせて柔軟に対応できない事を言います。

 

 

こだわりなんて、いらないんです。自分の殻を作ることになります。視点が低くなります。わざわざ世界に高い壁を作るようなものです、壁の向こうが見えなくなってしまって、画一的なものの見方しかできなくなります。

 

 

パトカーの中は、人生と同じです。大事なのは人間関係なんです。

 

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「素直さ」を考えるセミナーを定期的に開催しています。スケジュール・詳細はこちらをご覧ください。

 

自己中が思いやりに、
生真面目が寛容に、
怒りっぽさが優しさに、
そして非行が素直に変わります。

 

 

 

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プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。

 

非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。

 

子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。

 

頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。

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