税の根本的なモヤモヤがなくなる〜経済ってそういうことだったのか会議
分かりやすく、経済について語ってくれる本です。対談形式なので、堅苦しい感じがなく、どこかフランクな感じで読み進められる本です。2002年発行ということもあり、記載されている写真などにどことなく古さを感じますが、それもまたいい味です。
トピックはそれぞれ「貨幣と信用」「株の話」「税金の話」「アメリカの経済」「円・ドル・ユーロ」「アジア経済の裏表」「投資と消費」「起業とビジネス」「労働と失業」となっています。私は「税金の話」勉強になりました。
税金って、非常に難しいところがあると思います。ごちゃごちゃと糸が絡まっているイメージです。ですが、その糸の根本的な部分に光が当てられた感じがします。税金の成り立ちっていう大元の部分から対談が始まっているのが、理解の手助けになりました。
税金をとる政府を、みかじめ料をとるヤクザに例えていたところが、案外分かり易かったです。初めは王様みたいな人が、集団にとっていいことをしようとして取り始めたのが、税金だったんです。ですが、取り方が難しいんで、だんだん複雑化して言ったんです。
基本的には、税金というのは公平・中立・簡素、であるのが望ましいんです。ですけど、やはり十人十色で色々な人がいる。さらに何億人という人から国は税金を取らなければならないので、どうしても複雑化していかなければならない部分があるのだそうです。
物を買うときに人々から徴税すれば公平なのか。もうけが出たときに人々から徴税するのが公平なのか。どの方法が公平で中立でって考えて言ったら、簡素ってのは後回しになってしまうものみたいですね。それと、儲けている人から余計に徴税するはいいことなのか、とか。
税金に対するモヤモヤとしたもの。なんとなく頭の中にはあったけど、理解には至っていなかったものが、そこそこ理解に至ったって感じです。この本を読んで。文字が細かいし400ページある本で、内容も小難しいテーマなので、読むにはエネルギーが必要なことも確かです。
プレゼントの無料小冊子を更新しました。「子どもの非行を防ぐための素直な頭のつくり方」です。
非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
子どもは周りから吸収する度合いが強いので、子どもの成長は周りの大人次第の側面があります。「周りの大人が自己中から脱し、素直な頭を持つ事で、接する子どもにも好影響を与えよう」というのが、この小冊子の狙いになります。
頭の柔軟性があり、状況や相手に応じて変化できる事。自分だけでなく、相手の考えも認める事ができる事。一つ上から全体を俯瞰できる事。そんな「素直な頭」をつくるための気づきを、この小冊子から得ていただければと思います。
[contact-form-7 id=”4057″ title=”小冊子ダウンロード”]
抽象化の視点を身につけるセミナーを定期的に開催しています。スケジュール・詳細はこちらをご覧ください。
自己中が思いやりに、
生真面目が寛容に、
怒りっぽさが優しさに、
そして非行が素直に変わります。
心よりお待ちしております。
[contact-form-7 id=”10255″ title=”セミナー申込みフォーム”]
関連する投稿
- どら焼きを食べながら「怒りについて」を読もう
- ローマ皇帝は桜木花道なのか。BBC「ザ・ローマ」に見るレトリックと詭弁
- すべての本の共通点。本には何が書かれているか〜ドラえもんの読書感想文が書ける
- 正当な対価という自己都合な倫理〜お金は銀行に預けるな
- どうして文章を書いていると考えがはっきりするのか〜伝わる・揺さぶる!文章を書く
現在の記事: 税の根本的なモヤモヤがなくなる〜経済ってそういうことだったのか会議