子どもの問題 いかに解決するか 〜 非行防止の子育てや原因・家庭環境・少年の心理を探る

2016.03.08 (火)

 

この本は、いじめ、不登校、発達障害、非行といった子どもの問題を、 いかに解決するかについて、書かれた本です。

 

著者は、子どもの問題を解決する際に必要なのは、「正しい見立て」と「その見立てに応じた対応の技術」だと言います。

 

見立てとは、問題行動の意味を正しく知ることです。子どもの不可解と思われる行動の意味を理解すること。子どもの行動の意味を理解することで、子どもが置かれている状況を正しく理解することができるのです。そして、その状況に応じた対応が求められるのです。

 

子どもの「どこを見るか」という見立てのポイントとしては、安心感と居場所が脅かされていないか、として、自己有用感や自信が損なわれていないか、という点です。

 

反発する子どもの抵抗を突破する技術については、以下のとおり提唱しています。

 

抵抗を突破する5つのステップ

1 雑談や子どもの関心がある話題から入る

2 愚痴や不満を語る段階

3 傷ついた想いや不安を語る段階

4 本音を語る段階

5 課題に取り組む段階

 

動かない子どもを動かす技法

1 押し付けない

2 否定的な断定や決めつけをしない

3 許容語をつかう

4 オープン・クエスチョンを活用

5 本人の視点を重視し、最小限の言葉で反応する

 

話を深め、問題を解決していくための技法

1 話を整理する

2 選択肢を使う

3 葛藤を言葉にしていく

4 本人に言わせる

5 抵抗には抵抗せず、それを味方につける

 

いじめ、不登校、発達障害、非行の問題について、どのように解決にもっていくか書かれた本であり、たくさんの具体的な例示に著者の経験の豊かさが表れています。子どもの問題のリアリティを感じる内容でした。

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