まずは声にエネルギーを乗せること〜人生は「声」で決まる
「声にエネルギーのない人が多すぎる!」
という嘆きから入っている本です。声には本来、力があるんです。どんな力か? というと、人生を良い方向に持っていく力です。人脈も、仕事も、お金も、異性も、全ては声で引き寄せることができる。それだけの力を、声は持っているんです。
それだけ意識しなければならないんです。声っていうのは。なのに、声に無頓着な人が多すぎます。声というものを、多くの人は甘くみているのではないか? 声に対して過小評価しているんではないか? 声をナメている人が多いのではないか? というのが、著者の主張です。
声に対して多くの人が無頓着になったのは、時代背景もあります。何より会話する機会が減ったことが多いのでしょう。スマートフォンの登場によってです。わざわざ電話で声を届ける必要がなくなりました。電話で声を届けようとすると「人の時間を奪うな!」と怒りをあらわにする人も出てくる始末です。
みんな、本当によくスマートフォンを使います。その結果、声を使うことがなくなりました。LINE、メール、フェイスブック、どれもテキストで意志を送信可能です。直接的に声で意志を届ける機会が圧倒的に減っているんです。現代は。
本来、声を聞きたいもの同士である恋人同士さえも、お互いの存在をテキストで確認しています。スマートフォンに打ち込んだテキストが、よりフィットするようになってしまっているのです。実際に会ったり、電話で話したりするよりも。
今でこそテキストに取って代わられている声です。だけど本来、声というのは、もっと原始的なもので、人間的なものです。生命活動の根幹に根ざしたものです。テキストを持たない動物は、鳴き声を使います。危険を仲間に知らせたり、異性を呼び寄せたり、相手を脅して近づかないようにしたり。
声というのは、皆さんが考えているよりももっと有用なものなんです。だから、声をもう一度見直して見ましょう。声を意識的に使いこなすようにしましょう。声の力を信じて、鍛えましょう。そうすれば、人生が好転します。あらゆる幸福が舞い込みます。声によって!
声に力を乗せる一番良い方法であり、一番簡単な方法は、思いを乗っけることです。声は何かを伝える手段なので、本来、声には思いが乗っかっているはずです。「こんなことを知って欲しい」「これに気づいて欲しい」「この事を伝えたい」そんな感情が、声には乗っかっているのが理想なんです。
ですが、そんな思いが声から失われているのが、現代の多くの人に感じる、エネルギーのない、弱々しい声です。だから、まずは声に意志を乗せる事です。それが一番簡単だし、そうすることで声に力強さが宿るのです。
著者曰く、声の良さに正解はないそうです。声は十人十色です。色々な声があっていいし、色々なタイプのいい声が存在します。一般ん的には、落ち着いた声とか、ハキハキした声とか、優しい声とかが存在します。
ですが、落ち着いているからいい声か、ハキハキしているからいい声か、優しく聞こえるからいい声か、というと、そうでもありません。変数は無限です。その場その場次第ですし、話してのキャラクターにも寄るでしょう。
誰に伝えたいか、どれだけの人に伝えたいか、声を発している人はどんな人か、などです。だから、正解を求めず、あなたなりのいい声で構わないのです。エネルギーの乗った声、相手に何かしらの思いを想起させる声、行動を促す声。
そんなエネルギーを持った声を出せるようになれば、人生が変わります。あなたも、声の効用に気づくことでしょう。あなたの発する声によって、周りの風景が違ってくることに気づくでしょう。全ては声なのです。声によって、人生が変わるのです。
成功も失敗も、幸福も不幸も、余裕も焦りも、充実感も喪失感も。声を身につけましょう。声で人生は変わります。思いが乗ったいい声。それで人生は変わるのです。まずは声にエネルギーを載せること。それで人生は変わるのです。
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非行に走る子どもは自己中が多いです。頭が固く、自分の価値観に固執しています。周りの人間の価値観や考えを受け入れられず、自分を通そうとします。自分以外の価値観や考えがあること自体が、見えていないのです。自分が正しくて、自分以外の考えは間違いだという先入観から抜けられない状態です。
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