「子どもの非行を防ぐための、素直な頭のつくり方講座」について
この講座は、子どもの非行状況に応じて個々具体的なアドバイスをするものではありません。「こんな時はこうすればいい」という現実にそったものではなく、受講者が講座後にはっきりと「子どもに対してはこんな風に対応すればいいのか」という手応えを得られるものではないでしょう。
個々に応じた具体的なアドバイスよりも、もう一歩離れた場所からの視点で作った講座です。非行への方向性がわかるだけで、モヤモヤとした疑問符がつくことでしょう。講座の内容自体が抽象的になっているのです。
ですが、だからこそ本質的なのです。警察官の経験を通して見た非行問題の核を突いた内容となっているのです。非行問題は複雑多岐で、状況は子どもそれぞれ、各家庭それぞれです。それぞれを近視眼的に対応していたのでは、極めて応用幅の狭い、その場限りのものとなります。
具体的な対応やアドバイスは、現実味が感じられ、はっきりとした手応えを得られる一方、その場限りの表面的なものになりやすいというリスクがあります。近い立場からのアドバイスになるため、条件が少しでも変わればアドバイス自体が180度違うものになり得るのです。
非行問題に具体的なアドバイスはなじみません。それは、子どもの成長には変数が多すぎるからです。具体的なアドバイスをするには、一つ一つの条件をクリアにしなければなりませんが、子どもや非行問題について一つ一つをクリアにしようとすれば、条件が多すぎて膨大な時間が必要になるでしょう。
本講座で私が教示するにおは、大まかな方向性です。子どもを非行に走らせないようにするには、このような対応をするべきだ、という方向性を示すのみです。受講者にとっては、もしかしたら「物足りない」と感じるかもしれませんが、子ども問題に限らず、「生きる」という大きな問題にも応用可能な日本質を突いたものだと思っています。
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