魔法のコンパス 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー
今の時代に「これから」と言われるような人は、著者のような人なのでしょう。面白い発想ができて、行動力があって、前向きで。
確かに力不足や知識不足な面があるのかもしれません。ですが、それを著者はテクノロジーでカバーしているようです。SNSを使って発信力をフルに使い、自身が不足している部分を、人的ネットワークを使って補っていく。
おそらく著者自身も「身の丈に合わないことを言っている」と思っているのかもしれません。「本当にできるかどうかなんてわからない」と思いながら発信しているのかもしれません。ですけど、そこで歩みを止めないことこそが、前進する唯一の術だと信じているのでしょう。
行動力がずば抜けている人のモデルとして、著者の考えが記されたこの本は、非常に参考になるのだと思います。
今、行動力こそが人生を作る上で非常に重要だと思う人間が増えてきています。
考えを持つに至る人は多くいます。画期的なアイディア、クリエイティブな発想。世の中には刺激が溢れているので、多くの人の頭の中には、「こうしたらいいんじゃないか」「自分にもできんじゃないか」という考えが浮かびます。
ですが実際に行動に移すことができる人はごくわずかです。考えが浮かぶばかりで、なかなか実現しようとしません。
言い訳ばかりです。「失敗したらどうなるんだ」という心配ばかりが先行して、いつまでも準備を繰り返す。ついには、「自分には行動に移せるだけの環境がない」と、あきらめてしまう始末。
広げた大風呂敷に向かって間違いなく進んでいる著者は、共感できる人間です。
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