非行を防ぎ、素直な子どもへ

子どもが非行に走るのを防ぐには、非行なんかよりももっと楽しいことを提示してやることです。

中学生なんかが非行に走るのは、非行に走っている世の中の先輩を見て、「俺もあんな風になりたい」と憧れを抱くからです。アウトローで、社会にたてついて、悪いことをして生きている先輩がモデルになっており、それに憧れを持ってしまうからです。

こらから非行に走ろうとする中学生は、すでに非行に走ってハクがついている学校の先輩とは携帯電話のSNSでつながっています。テレビをつければ、アウトローが格好いいとでも言わんばかりの、悪を前面に出したタレントがいます。街中に出ても、威圧的な車に乗って無理な運転をしている人間がずいぶんといます。いくらでもモデルが存在しているのです。

結局この状況を変えるには、もっと魅力的なものが世の中にあることを分かってもらうしかありません。バイクにまたがってブイブイと街中を走ったり、オレオレ詐欺のような姑息な手段でお金を稼いだり。そんなことよりも格好いいものがあるんだと目覚めてもらうしかありません。

子どもとは言え人を変えるわけですから、もっと美味しいもので引っ張るしか、方法はないわけです。世の中にたてついて生きようとしている子どもを無理に方向転換させようと思っても、表面上のものにしかなりません。

もっと魅力のあるものがあることをわかってもらうしかないのです。それが社会の為になり、世の中を変えるものになり、自身や家族にとってもメリットがあるものであれば、それに越したことはありません。

子どもが非行に走るのを防ぐために提示するものとは、非行なんかよりももっと魅力的でひきつけられるものなのです。