警察から連絡があったんだけど、うちの子が万引きなんて、信じられない。
警察は少年の事件を扱った際、保護者に連絡して、犯人である少年を迎えに来てもらいます。連絡をすると、その保護者(たいていは親御さん)はだいたい
「え〜、信じられない。」
という反応をします。
考えてみれば、当たり前ですよね。自分の子どもが万引きするのを予想している親なんていません。
万引きにしろ、金品持ち出しにしろ、暴力にしろ、たいていの親は自分の子どもが悪いことをするなんて想像していません。親にしたら、非行の兆しを見せられて初めて「信じられない。今までそんなことなかったのに。どうしよう。」となるのです。
他の国ではどうか知りませんが、日本では子育てについて特に勉強する機会はありません。ほとんどのお父さんやお母さんは、妊娠していることを知って初めて子育てについて調べます。ですがインターネットで検索しても、大量の子育て情報がでてきて、どれが本当の情報かなんてわかりません。大量の情報の中から、自分の経験と勘で「これは」と思う情報を選んで、子育てをします。その子育て情報が合っていたかどうかは、すぐにはわかりません。わかるのは、だいぶ後になってからです。
警察官からの「アナタのお子さんが万引きしました。」という連絡は、「自分の子育てが間違っていた。」とわかるきっかけの一つなのだと思います。子どもが非行に走るのを望むお父さんお母さんはいません。みんな、犯罪を犯さないように、非行に走らないようにしつけ、子育てをしています。それなのに、警察官から電話で「悪いことをしたので迎えに来てください。」と言われるのです。それまで「合っている」と思って選択・実施してきた子育てが、「間違っている」と知らされる瞬間です。
そこで初めて自分の子育てが間違っていた真実を知らされ、「どうしよう。何が間違っていたんだ。これからどうやって接しよう。」と悩んでしまうのです。
子どもに非行の兆しが現れ、「どうしよう。」と悩む方は、子の声傾聴会にご相談ください。そこから先は、子の声傾聴会の出番です。
関連する投稿
- 無料小冊子の更新「妄想スナイパー理論〜犯罪と非行をなくして、思いやりを育む方法」
- 電子書籍出版「人に優しくなれる発想法」
- 抽象化の視点は、持たざる人にこそ持ってもらいたい
- 非行防止セミナーとは、どんなものなのか
- 非行防止のビジョンを例にしてみた
現在の記事: 警察から連絡があったんだけど、うちの子が万引きなんて、信じられない。