未来の働き方を考えよう 〜 非行防止の子育てや原因・家庭環境、少年の心理を探る
不安な将来をどう生きるかについて書かれた本です。
大組織にいることのデメリットが非常に共感できました。
人間関係も金銭関係も、ストックばかりでは不安しか残らないこと。規律というなの束縛。不合理な伝統や文化。すごいと思えない先輩たち。資格の有無ではなく、市場のニーズの有無。
大組織にいることは、家族や子どもにとってもデメリットが多いように感じます。実際、私もいつこの組織から振り落とされるかという不安が常につきまとっています。組織の幹部も、みんな振り落とされないように必死でしがみつかなければならない事を知っているから、無理難題を言ってきます。
理想はやはり自分一人の力で家族を養えるだけ稼げる事ですね。組織の無理難題に平伏す事なく、自由に人生を謳歌する。経済的な心配を心配をすることなく。家族のことを十分に考えながら。
もう一つ非常に共感できた箇所があります。
家族の形が変わるという箇所です。日本の市場が縮小するのは目に見えているので、それが進んだらどうなるのかについて書かれている部分です。著者は、今までのように両親と子どもが一つ屋根の下で暮らす生活は無くなるだろうと言っています。外国で仕事をする子どもが増えるだろうと言ってます。ゆえに「英語を子どもに習わせたほうがいいか?」という疑問には「どっちでもいい」という考えです。英語を話さざるを得ない状況にこれからはなるので、特別に習わせなくても、将来日本人は英語を話せるようになる妥当と著者は言っています。
確かにその通りですよね。少子高齢化は現実のものであるのに、自分も含めて社会はまだ目を背けている。著者のように突き詰めて考えると、著者のいう未来は非常に現実味があります。
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