モバイルボヘミアン 〜 子どもの非行を防ぐためのブックレビュー
「縛られず、自分らしく生きて、自分で稼ぐ手段」を探している人の背中を押してくれる本です。
巻末の言葉に勇気をもらえます。確か四隅さんの他の本でも、締めの言葉で使われていたと思います。「どこかでぼくたちを見かけたら、必ず声を掛けてほしい。そして語り合おう。」
先が見えず、不安でいっぱいの中、この言葉にとても勇気をもらえます。私も著者の様な生活を確立したくて暗中模索です。なかなか準備期間から脱することができません。ですが、このトンネルの向こうで苦労話を聞いてくれる人がいるのかと思うと、今の苦しさがほんの少し癒されます。
もう一つ、勇気をもらえる内容として、著者の今の立場になるには時間がかかるということが強調されて書かれています。モバイルボヘミアンを志したとして、今日決めて明日から実行できる様なものでもありません。
著者も元々は会社員として働いており、20年近い年月をかけて準備してきたと言います。この準備期間の大切さと、この準備期間にどれだけのことをした、という部分が、今の自分の癒しになります。
私は「縛られず、自分らしく生きて、自分で稼げる生活」を目指して3年です。もちろん周りにはひとっ飛びで、その様な生活に飛び込んでしまう人もいます。その様な人を横目に見ていると、なんとも自分が不甲斐なく思えるのですが、この本を読むことで「今は大事な準備期間なんだ。将来羽ばたくために必要なことなんだ。」と思うことができます。
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