子どもに身につけて欲しい能力を唯一選ぶとすれば
自分に刺さる内容の本は、何回読んでも新しい発見がありますよね。その様な本は、文章の1つ1つ、言葉の1つ1つ、文字の1つ1つに共感が生まれ、読むたびに出会いがあります。
世の中の問題の多くは、問題解決スキルを高めたところで解決しません。なぜなら、みんなが気づいていながら「他の誰かがやるだろう」と、誰もなかなか解決しようとしないからです。目の前で問題が発生していながら、自分ではなかなか動くことができません。「自分はその立場にない」と逃げ思考に落ち入ります。
それでいながら、後になってから文句を言う人はたくさんいるのです。「あの時こうすればよかったのに」「自分だったらこうしていたけどね」と。
その様な状況の中でロジカルシンキングや地頭力、ましてや英会話を持ち出したところで、問題を解決することはできないでしょう。
問題を解決することができるのは、リーダーシップです。自ら先頭に立ち、人の前に出て、自分の考えを持ち、周りに伝えて、責任を引き受け、問題を解決するためにエネルギーを費やすことができる、そんなリーダーシップを持った人間が、世の中の問題を解決できるのです。
リーダーシップが、ただの決断力と違うところは、「伝える」ことが含まれている点です。「ただ自分だけが分かっていればいい」「自分がすればいい」と考え、行動できる人はたくさんいます。ですが、その人一人の力や存在感は、小さなものです。大勢の中でみれば、ごく一部でしかありません。
効果を発揮するには、大勢の人を率いることが必要です。「伝える」ことが必要になるのです。「自分だけわかっていればいい」や「言わなくてもわかるだろう」は逃げでしかありません。人に伝えることを避けた逃げの態度です。しっかりと他人とも向かい合うことができてこそ、問題が解決できるのです。
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