子育ての中で健全育成を考えると、子どもどうし、もんでもらうことも大事でしょう
保育所の所長さんから、「保育所はもんでもらう場所」だという説明を受けたことがあります。
以前、今は5歳の息子が3歳のとき、入所前後に保育所を訪ねたときに「楽しいことばかりではない。嫌なこともたくさんある。保育所はもんでもらう場所」だとおっしゃっていました。
実際に保育所で子どもと過ごす時間は、保護者にはほとんどありません。朝に子どもを預けて、夕方に迎えに行くだけです。一年に2〜3回、運動会や面談などのイベントの時は若干子どもと保育所で過ごすことはあります。が、子どもが保育所でどう過ごしているか。どうもまれているかは、なかなか知ることができません。
昨日、クリスマスイベントに子どもを連れていきました。通っているスイミングスクールのイベントです。が、イベント内容が激しくて、子どもがもまれている状況を目の当たりにして来ました。
子どもは全部で100人程でした。年齢的には小学校低学年〜中学年が多かったです。屋内の運動場で、スクールの先生方をリーダーに8チームに分かれて、合計で1時間程のイベント。その中で、制限時間内に相手の陣地からクリスマスプレゼント(?)を取ってきて、いかに自分の陣地に多くのプレゼントを入れるかというゲームがありました。5分程のゲームで、各チームには直径1メートル程の陣地が用意され、その中に紙でできたプレゼント様のものが幾つも入っています。終了の笛がなった時点で、多くのプレゼントを陣地に入れているチームが勝ちです。
しかし、小学生たちの年下に対する態度の容赦のないこと。体格で劣る者からプレゼントを奪って自陣に持って帰る様子が、よく言えば非常に「たくましく」見えました。息子も年上から奪われると、「勝てない」とあきらめたのか、あっけにとられていたのか、固まっていました。
顔を押され背中を押され、取り合いの輪に入れないでいることも。
イベントが終わってから息子にイベントの感想を聞くと「楽しかった」という答えでした。しかし「たくさんヤラレタね!」と聞くと、「言わないで!」と怒ってました。イベント自体は楽しかったけど、悔しさはあるようです。
私は息子がもまれているとき、ハラハラして、悠長に傍観していられる気分ではありませんでした。「これ以上もまれたら助けに行った方がいいかな」などと、どこかで助けに行くべきかを考えてしまいました。
が、客観的に考えると、やはりもまれてよかったのかなと。軟弱よりかはたくましく育ってほしいし。いずれ男の子ですし。結果的に怪我もなく帰ってきたし。楽しさ8割、悔しさ2割くらいの様ですし。息子にとっては、絶妙な気持ちのあんばいでイベントを終えることができなのかなと。健全に育てることを考えると、相手から激しく扱われることは、オーライでしょう。でもこの息子がいずれ小学校に入って年下と一緒にイベントに参加するときは、優しく接することを教えねばとも思いますが。
息子はイベントの最後にもらったスーパーマンのマグカップが気に入ったようで、さっそく夕飯時にそのカップで牛乳を飲んでました。
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