非行少年をつくる環境がなくなればと思う

2015.12.13 (日)

職業柄、非行少年と接する機会が多くあります。

万引きして捕まって、ふてくされている中学生。深夜に公園でたむろしている高校生。喝あげやケンカが横行するゲームセンターで遊んでいる中学生。制服のままタバコを吸う高校生。我が物顔でショッピングセンターを練り歩く中学生。集団でバイクを盗む10代有職少年などなど。

 

率直に、自分の子どもはこうなってほしくないと思います。時間の無駄です。世界中、世の中の子どもが、社会に出るために必死で勉強しています。サッカーに魅せられて練習に打ち込んだり、進学するため英語学習にかけて勉強したり、貧困から抜け出すために学校での成績をあげたり、将来に向けて有意義に使っています。

 

それなのに非行少年というのは、やり場のないエネルギーを無駄に消費している様に見えます。社会にうまく適応できないのか、なにかしら反発しようとしています。聞く耳をもっておらず、自分たちの世界をつくってそこから出てこようとしません。半ば諦めているように「俺はどうせ」的な感情で話をします。持っているエネルギーをうまい方向に持っていければいいのですが、なかなか持っていけない様です。

このような子どもを持つ親にとっても、失われているものは大きいはずです。手塩にかけて子どもを育て、本来得られるであろう子どもからのリターンを得ることができないのですから。自分の時間を割いて子どものために尽くし、必死に働いて稼いだお金で養い、だけど勉強もせず、学校にも行かず友人と意味のない時間をダラダラと。

 

子どもが将来に向けて有意義な時間を過ごす。親も子育ての喜びを傍受でき、子どもと一緒に有意義な時間を過ごせる。願わくば世の中の家庭がそのようになるように。

 

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