非行相談の公的機関との違い
子の声傾聴会の非行相談は公的機関と違い、本音を言えるところが強みです。
確かに行政機関や公的機関などにも、非行相談窓口というのは存在します。例えば警察にも非行相談の窓口はあります。しかし、彼らに非行について相談したとしても、実利のあるアドバイスは返ってこないはずです。なぜなら、彼らにはしがらみがあるからです。
公務員や組織には、しがらみがあるのがデメリットです。公的機関では、相談を受けた人間が直に感じたことを、相談者にそのまま伝えることはありません。組織が処理しやすいように加工して伝えられるのです。
例えばクレーム対策です。公的機関の人間はクレームを受けたくないと思っています。「公務員のくせにそんなこと言っていいのか」などと言われることを恐れるのです。それは何より処理が面倒くさいからです。ですので、彼らのアドバイスは自然とクレームを受けにくい、当たり障りのない内容に落ち着くのです。
組織に報告しやすいアドバイスというのもあります。彼らは、業務内容を記録しておかなければなりません。自然と、アドバイスなどの内容も、記録しやすいものになります。複雑な内容は記録しにくいので、簡単な内容に落ち着くのです。
組織の方向と合わせるというのもあります。非行相談で、個々人が感じた内容が組織の方向と違っていた場合、組織の方向が優先されます。アドバイスする内容は、組織としてのアドバイスであり、組織の方向と違うことはアドバイスできません。
この様に、非行相談に対して公的機関の人間がアドバイスできることは、真に有益なものではありません。「しがらみ」がある故、組織の都合に合う様に加工されたものなのです。
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