万引きや家族の財布からお金を盗む事(金品持ち出し)など、非行の悩み相談

2015.11.12 (木)

私は相談を受けたら、とことん相手に質問します。なんのために質問するのか?それは、質問相手をよく知るためです。

名前は?住所は?生年月日は?職業は?年齢は?電話番号は?家族は?

そこからもっと詳しく掘り下げていきます。
漢字は?あだ名は? その住所に住んでどのくらい?前はどこに住んでいた?本籍は? その職場はどこ?何で通ってる?給料はどのくらい?前職は? 他の家族は健在?他の家族は今どこに住んでる?そちらの家族の家族形態は?
その後、雑談などをとおして、相手の考え方やものの見方、それと現在の状況を観察します。

相談者にアドバイスを与えるには、相談者をよく知っていなければなりません。相談者をよく知っていないと、間違ったアドバイスを与えかねません。私と相談者は、価値観も状況もタイミングも経歴も全て違います。状況や価値観は人それぞれ違うのに、私が相手をよく知っていないと、自分自身の価値観を基準にしたアドバイスをしてしまいます。

例えば、「このままの生活を続けた方がいいのか?それとも離婚した方がいいのか?」という相談を受けたとします。答えは一つではありません。それぞれにメリットとデメリットがあります。子どもがいるなら、離婚はしない方がいいでしょう。ですが、その子どもが独立して大きいんであれば、離婚も選択肢の一つになってきます。

 

相談では、何について聞きたいのかを先に聞き、残りの時間は相手を理解するための時間になります。

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