非行を防ぎ、素直な子どもへ

子どもが財布からお金を抜くのをやめさせる方法は、基本的には財布を子どものわからない場所に置いておくしかありません。財布を子どもに取られないようにキチンと管理することが、金品持ち出しに対するただ一つの解決策なのです。

確かに「財布をキチンと管理する」では、根本的な解決にはならないように思えます。しかし、これ以外の解決方法は、おそらく心理的なアプローチでしかありません。

心理的なアプローチというのは実態がなく、結局は曖昧なものです。検証のしようがないのです。

例えばよく聞く「子どもは寂しいから悪さをする。」というのもそうです。「子どもは寂しいから、親に振り向いてほしいから、財布からお金を抜くという悪さをする」なんて心理学の専門家から言われたからといって、結局は本当かどうか検証する術はありません。

実際に子どもが寂しさを感じているかなんてのは、周りの人間にはわからないものです。どのような心理で財布の中身をとったのかなんていうのは、周りからはうかがい知ることができないことです。実際に子どもにとった理由を聞いたところで、本当の気持ちを言うかどうかはわかりません。子ども自身も、自分の内面なんてうまく知らないのだと思います。

だから解決策というのは、キチンと管理することしかないのです。根本的な解決にはならないかもしれませんが、金品持ち出しという結果はなくなります。

心理的なアプローチによる解決策というのは、時間をかけて日常の中で実践していくことであり、言わば子育てにおいて当たり前のことです。道徳について教える。犯罪について教える。貨幣について教える。家族について教える。人生について教える。なんていうのは、子育てにおいて当たり前のことであり、特別に金品持ち出しに対する解決策として実践するほどのことでもありません。

子どもの金品持ち出しを防ぐ方法とは、キチンと財布を管理する事のみなのです。